閉鎖病棟 (新潮文庫)
とにかく、ぜひ一度読んでみてください。
作品中、登場人物のエピソードに幾度となく涙し、終盤では嗚咽を漏らして号泣していました。何度読み直しても同じ感情の動きを味わうことのできる、色褪せない作品です。
そして映画化もされていますのでそちらもぜひご覧ください。
小説の映画化にありがちな些細な設定の違いにも違和感を感じることのない秀作です。チュウさん役の役者さんがとてもすばらしい演技をされています。
このような文章ではちゃんとしたレビューとは到底いえませんが、
お勧めしたい気持ちだけでも伝わればと思い書かせていただきました。
わたしはこの本に出逢えたことをほんとうに感謝しております。
ことあるごとに人にお勧めしたい大切な一冊です。
閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本 (文春文庫)
GHQが云々ということより、それが意図したものに染められ、占領が終わった後もその呪縛から抜けられず、
むしろ悪い方向に(アメリカの出張所化した)どんどん動いていく、今の日本、政治・マスコミ・官界に、
本来の日本・独立国としての矜持を、もう一度持って欲しいという、著者の全力をあげたアメリカでの
戦後日本潰しの流れを研究した、一級資料の探索と提示の重い本。
著者江藤さんが、様々な著書を通じて(この本もしかり)戦後日本の「魂」が失われていくこと
(それもアメリカに意図的になされて)に、警鐘を鳴らしているのだが、ここまで原資料にぶつかり
明瞭に提示しているにもかかわらずそれが世論のかたちに盛り上がっていかない今の日本に絶望して
(勿論一番の理解者である奥様の死去ということ、本人の病気はあるものの)
最後の決断があったのではないかと私は思う。
DEMENTIUM 閉鎖病棟
かなりこわいですね。一歩一歩、そこを歩く恐怖が味わえます。DSなのにここまでリアルにできたのはすごいと思います。バイオハザードとかより普通に心臓に悪いです。まあ欠点と言えば操作のやりづらさでしょうか。最初の10分は操作のしにくさに戸惑いますが慣れれば文句なし。相互的にはいい作品です。