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「ブラックマトリクス」オリジナルサウンドコレクション 全体的にかなり個性的な曲が多いな〜と思いました。後、曲名も‥^^;

パッと見「?」と思わせるタイトルばかりです(苦笑)まぁ、そこも作曲者さんの個性なんでしょうけど。

ですが、音楽自体はブラックマトリクスの独特の世界観にピッタリな曲ばかりだと思います。

閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本 (文春文庫) 本書は江藤淳がその存在自体が隠され、それまで誰も本格的に研究することのなかった米軍占領下における検閲制度について、アメリカ側の膨大な資料と格闘し、その実態に迫った労作である。この分野について知るためには基礎的な文献である。

本書読了後になにより衝撃的であったことは現在のマスコミの問題の大半が終戦直後に既に形成されていた、もしくはGHQにより作られていたと言うことである。

個人的には現在のマスコミの大きな問題は自己規制にあると考えている。その源泉のひとつがGHQの検閲制度にあったことは新たな発見であった。勿論、それ以前に軍部による検閲があったことも事実である。しかし言論の自由を保障するはずのアメリカ(その建前があるからこそ検閲制度の存在は秘匿された)は新たな言語空間を新生日本に築くこともできたはずである。

日本を二度と軍事国家として再生させない、そしてアメリカに都合の良い国家に改造するという意志。アメリカという国家の遠大な戦略的視点と実行力には好悪の感は措いても脱帽する。


ブラス! [DVD]  二十世紀中頃、エネルギーが石炭から石油に代わり、多くの炭坑が閉鎖されて、その炭坑によって栄えていた多くの町があっと言う間に廃れていったというのは、日本でも北九州などを中心によく聞かれる話ですが、この『ブラス』はこのような炭坑閉鎖に伴なう町の衰退を、イギリスバージョンで描いた映画です。

 舞台となるのはイギリスの小さな炭坑町。その町には炭坑で働く労働者達で結成された伝統あるブラスバンドがあったが、炭坑の閉鎖によって収入を失ったバンドのメンバー達は生活に困窮し、ブラスバンドの活動が困難となっていく。そんな中で、ブラスバンドに全てを捧げる指揮者と、新しくこのバンドに入った主人公の女性トランペッターは、何とかこのバンド活動を維持しようと奮闘するがその努力もなかなか実らない。そして何よりもこの主人公にはバンドのメンバー達には決して言えないある秘密があった・・・

 大まかに書くと以上のようなストーリーなのですが、この映画には一応主人公的なポジションの女性はいるものの、本当の主人公はこのバンドに参加しているメンバー全員、そしてこのバンドを抱える町全体なのだという気がします。実際、映画最大の見所は、生活に困窮している中で、バンドとそれぞれの暮らしとの狭間で揺れ動いているメンバー達の心の葛藤でしょう。
 スケールも決して大きくはないし、大ヒットしたというタイプの映画でもないのですが、その質の高さは良質の佳作といえるでしょう。
 


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