デス・カルト・アルマゲドン ~最終戦争賛歌~
今や最も人気のあるノルウェジアン・ブラック・メタルバンドと言っても差し支えはないであろう彼らの地位を確固たるものとしたのが本作、通算6枚目。
個人的にはバンド史上最高傑作。
恐るべきクオリティ。
一聴して耳を惹くのは、作品からにじみ出る音の迫力。47人のオーケストラを採用したそのサウンドは、これまでのアルバムに比べ、圧倒的な壮麗感が漂っている。
また、バンド・サウンドも、オーケストラに呑まれることなく、より強靭なサウンドを轟かせており、特にニコラス・バーカー(元CRADLE OF FILTH)のドラミングが強力。手技・足技共に強烈な音圧をキープしたまま楽曲を指揮する様は、COF時代のイマイチさ加減がウソのよう。
また、硬質感と荘厳さが見事に融和いるフレデリック・ノルドストロムのサウンド・メイクもさすがの仕上がり。
決してブルータル一辺倒ではなく、随所に不穏ながらも美しいメロディを湛えたサウンドは、ブラック・メタルの初心者にも比較的聴き易い部類。バンド、オケ、それぞれが独立した音楽として楽しめるレベル。
(まあ、フツーの人が聴いたらドンびき決定のサウンドではあるんだけどね^_^;)
まあなんだかんだ言いつつも、#1“Allegiance”でブラスト疾走と同時に絶妙なタイミングでシャウトが入った瞬間虜になったアルバムでしたね、コレは。
Invaluable Darkness [DVD] [Import]
シンフォニックブラックメタル2大巨頭の一角Dimmu Borgirのライブ、PV集
1枚目はInvaluable Darkness tourでのライブとステージ裏
2枚目はWacken2007,P3 session(3曲のみ)とプロモ6曲、photo集、ゴールデンアワード受賞のシーンが収録
3枚目はP3 sessionのライブCDといった内容。
新作にあわせキーが下がってるのでそこさえ気にしなければ迫力のあるステージが楽しめる。ドラマーはHellhammerではなくOzzfestにも参加したTonyだ。
プロモはかなりこっていて、新作のは中世をモチーフにしたなかなかかっこいいつくりだ。
なかなか来日が実現しないだけにしばらくはDVDを見て残念ながら我慢するしかないようだ。
Stormblast (Bonus Dvd)
ノルウェーのシンフォニックブラックメタルバンド、ディム・ボガーのアルバム。
1998年の3rdアルバムを2005年にリレコーディングしたもの。
かつてオリジナルの方を聴いたときは、けっこうショボめの音だった記憶があるが、リレコーディング効果で荘厳さがアップ。寒々しく暴虐な雰囲気にも説得力が増した。
これはまさに現在の彼らが昔に立ち返ったかのごとき、シンフォニックブラックサウンド。
こう聴くと初期は北欧らしいメロディのヴァイキングメタル寄りのサウンドだったのだと分かる。
ドラムにはHellhammer(MAYHEM〜ARCTURUS)が参加。さすがの切れ味のドラムを聴かせる。
DVDの方は2004年のOSSFESTからの5曲を収録。