BUFFALO 8チャンネル自動録画 HDDレコーダー [全録 ゼンロク] 2TB DVR-Z8
※簡易レコーダDTV-H500RにダブルチューナのDVR-W1と導入してきて、
自宅の録画環境に満足していたが、バッファローレコーダの”最上位モデル”
として気になっていた「ゼン録」DVR-Z8。
値段も高いので(笑)、気にしないように心がけていたが、値段がじりじりと
下ってきたところで、我慢できなくなり、ポチっと導入してしまった。
ということで、DVR-W1ユーザの目線での「ゼン録」DVR-Z8レビューです。
”地デジ全番組、8日間まるっと全録”がメーカーのキャッチだが、
この製品は「全番組」を録画しているというより、「全チャンネル」を
まるごとキャッシュしているというほうが、実際の感覚として正しい。
「番組表から番組を選択して再生」は、実際には番組単位のチャプター
での頭出し再生動作となり、そのままにすると、そのチャンネルが延々と
「時間がずれたまま」放映される。
しかも、その時点でのチャンネル変更が可能なので、”過去時点でのテレビ
視聴状態がそのまま再現”される。
「録画したものを見ている」従来の感覚からは、過去チャンネル変更機能は
必要ないと感じるかもしれないが、この製品をしばらく使っていると、
その「録画したものを見ている」感覚自体が、変化することに気付かされる。
いわば「テレビ側の放映スケジュールと自分の時間を完全に切り離せる」
ことが自分の中で理解していくにつれ「テレビが異なる」存在に変化していく。
結果として”テレビを見る時間”と”テレビ番組が放映されている”時間を
すり合わせる必要が全くないんだ、ということが当然になり、その結果、
家庭内の「テレビを中心とした時間の流れ」自体が変わってしまった。
「今、テレビが何を放映しているか」という、これまでのテレビで重要
だったものが、「まるでどうでもよくなってくる」のは不思議な感覚である。
テレビ局の番組編成から、解放された感じ、とまで言うと言い過ぎか(笑)
”さて、テレビでも見ようか”という場面で、
・今7時5分でも、5分巻き戻して7時スタートのテレビを頭から見られる
・帰宅時間が深夜遅くでも、その日の19時〜21時のテレビがどれでも見れる
・子どもに子ども番組を見せたあと、その子ども番組の裏番組を最初から見る
・見ようと思っていた番組を、放映日時の番組表から探して見る
・暇な時間ができたので、過去番組表を眺めてちょっと気になった番組を見る
という選択肢が「テレビを見るときに当然行えること」として加わってくる。
「今、一番見たいと思うものを見たい所から見る」のが”新しいテレビ”なのだ。
「ジャパネットたかたの通販番組をところどころ飛ばして見る」といった、
従来の”予約録画して見る”世界ではありえなかったようなテレビ視聴を
自然に行うようになっていることに気づかされます。
放映している番組自体は、今までどおりであっても、これは「新しいテレビ」
としか表現できないという感覚です。
実際に体験しないとわからないようにも思ったりしますが、このレビューを
読んで、「これは面白い」と感じた人にとっては、導入して使い始めたら最後、
無くてはならないテレビ視聴マシンになるのではないでしょうか。
(少なくても私にはなくてはならない機器となりました)
◆DVR-W1と比較して気になる点や良い点、及び再生画質について
番組表がDVR-W1と異なり、高精細ではなく”ドットが粗い”のとそれにより
同時表示チャンネル数等の一覧性が低いのはちょっと残念な点。
※製品のベースとなるプラットフォームが全く異なっている。
リモコンコードは1のみで変更不可。そのため、従来利用のDTV-H500Rは
TVから取り外してしまった。(DVR-W1はリモコンコード2で併用中)
またW1と比較すると、HDMIでの電源連動も何故か省かれているので、
手動でテレビの入力切替を選択しなければならないのも改善を希望したい。
常時稼働が前提のため気になる動作音としては、ファン音は静かに思うが、
ハードディスクへの書込み音は常時それなりに発生する。
(何故かちょっと気になる時と、まったく気にならない時がある)
ただ、W1とZ8の併用はなかなか快適で、DVR-W1を映画やドラマの取りため
などの予約録画用、DVR-Z8はキャッシュされたテレビ視聴専用、と役割分担
して運用されることとなっている。
(外したH500RのリモコンはZ8用は完全互換なので、Z8用リモコンが2つ状態)
画質は4M(標準画質)なら十分だが、この設定では8チャンネル録画すると
4日分しか保持できない。(現在は関東の主要7チャンネル+TOKYO MXを指定)
購入後しばらくは4Mで利用していたが、この製品の方向性からは保持期間
を延ばす方がよいと考えて、現在は2M(低画質)での運用に変更した。
2M設定では、動きの激しいシーンはブロックノイズが激しく辛い状態になるが、
テレビ番組では「止め絵的なシーン」のほうが圧倒的に多く、全体としては
そんなに不快な映像にはならない。
※東芝の全録モデルも検討したが、やはり首都圏ではNHKx2+民放x5の
7チャンネルは最低限必要では?と思ったことと、バッファロー自慢(?)
のシンプルリモコンがそのまま(DTV-H500Rとほぼ同じ(笑))という
割り切った仕様に心惹かれたので、こちらの製品を選択した。
いろいろな付加機能の点で劣るのは確かだが、その分、シンプルにまとまって
いることと、消費電力が低く(31W)抑えられており、個人的には好ましかった。
(リモコンがそのままなこともあり、奥さんもZ8をヘビーに利用しています)