燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)
本書は、新撰組副長土方歳三を主人公に、新撰組の誕生、京都での活躍、崩壊、函館での戦いを徳川幕府が崩壊し、明治維新となるまでの歴史とともに描いている。なぜ新撰組は誕生したのか?新撰組の果たした役割とは?複雑な歴史の動きと共に、その中で懸命に生きた男たちの壮絶なドラマである。その中でもやはり副長土方歳三の「信念」には圧倒させられるものがある。彼が新撰組に求めたもの。時代に求めたもの。「バラガキのトシ」と呼ばれ、生まれながらの喧嘩師であった歳三、剣にしか生きる術を持たなかった歳三、しかしそういった面よりも私は彼の優しさと寂しさに心を打たれた。「新撰組」はあまりにも有名であるが、彼らが京都で活躍した時間はあまりにも短い。時代は彼らに留まる事を許さなかった。彼が、あの時代に生まれたことは幸せだったのか…私は、彼の剣術だけでなく人心掌握術、統率力をもっと生かせる時代に生まれて欲しかったように思う。新撰組について、土方歳三についてもっと深く知りたくなるような気を起こさせてくれる、そんな一冊です。
機動新撰組 萌えよ剣
中々面白いです。
唯,何度も同じ事の繰り返し…というような要素がある為,少々飽きてくるかもしれません。
また,名前なども完全に最初から決定していて,感情移入が難しいです。
本当の新撰組が実在した時より少し後(明治時代)という設定です。
はっきり言って,このゲームは「実際にはありえない話」です。
新撰組をご存知でない方には少々間違った知識を植え付けてしまうような気がします…。
しかし,京都に住んでいる私にとっては自分の知っている町の昔の町並みを探索しているみたいで面白かったです。
RPGのように主人公を自分で自由に動かせたら尚良かったですが…。
萌えよ剣/夜明け/青春の祭り
萌えよ剣の唄を初めて聴いたのは、2007年に出たパチンコのCR機動新撰組萌えよ剣でした。それから萌えよ剣にハマり、OVAを買いました。OPテーマのCDも欲しかったのですが、廃盤になっていたのでその時は諦めました。しかし2009年5月13日にCR機動新撰組萌えよ剣2疾風怒濤編が、いつも行くホールに導入され、本日打って来ました。大当たりするとTVシリーズ萌え剣のOPテーマとOVA萌え剣のテーマが流れます。久しぶりに萌えよ剣の唄を聴いて、この曲が欲しくなり検索してみると、復刻販売されていて早速注文しました。とても嬉しかったです。
フォレストクラウン 森の海賊 (角川つばさ文庫)
イラストレーターの芦田先生が逝去され、先生の絵が恋しくなり…イラスト目当てで購入しましたが、買って正解!大満足です。
“小学校中学年から”という表記がありますが、内容もキャラクターも面白いので大人の方にもオススメします!読みごたえたっぷりの全20章…ぶ厚い1冊です。
先の展開が読めないドキドキ感や、ギャグセンスの良さ…、さすが広井先生!という感じですね。 広井先生原作のアニメや小説を知る私には、嬉しい限り。もちろん、先生方をまだ知らない…という方にもお楽しみいただける世界です。
童心にかえるような、驚きと楽しさに満ちた冒険…胸が高鳴るファンタジーです。
現代っ子の風子という主人公は、広井作品では今まで見たことのないタイプのキャラ…という印象を受けました。
異世界に入ったあとの携帯端末の使い方や“魔法の箱”と例える説明の仕方など、興味深いです。
さて、この小説は挿し絵がたくさんあり、ファンにとっては贅沢で、お得感があります。表紙もカラフルで可愛らしく、本棚に飾るとパッと雰囲気が明るくなります。
ずっと大切にしていきたい本です。最後に、芦田先生のご冥福をお祈りします。先生、数々の素晴らしい絵をありがとう!