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真夜中は別の顔〈下〉 上下巻とも読みました。内容としてはかなり面白く、ぐんぐん引き込まれていきます。特に最後はどうなるのだろう・・と、巻末あたりは読まずにはいられない程です。しかしながら、結末のどんでん返しの心地悪さは言いようが無い。結局はお金と権力には女性は立ち向かえないのだ・・と、言い渡された様な気がして、むなしさだけが残りました。
秋の夜長に、愛を探るのにはよい読み物かもしれません。

ホラーエクスタシー 1 (ガールズポップコレクション) (ホラ-エクスタシ-コレクション)  一編を除き、全て吸血鬼括りのアンソロジーです。

 元々ホラー系の味付けが強いエロチック作品を多く描いておられる大ベテラン千之ナイフさんをはじめとして、紫川弓夜さん、ぺるそなさん、やまのべきったさん、榎本由美さん、こうたろうさんらが華麗な筆致で恐怖と官能の世界を描いておられます。

 さらに御茶漬海苔さん、木加奈子さん、個性派の坐麿屋(ざまや)ミロさん等、ホラー漫画ファンには嬉しい作家も名を連ねています。
 
 成年向け漫画で有名な松文館らしくかなり過激な性的描写が見られますが、元来性的な隠喩が強い吸血鬼なので、ホラー漫画系の巨匠達以上にエロチックな漫画で名を馳せた作家の方が健闘している様です。

 木加奈子さんだけは吸血鬼とは違う題材で描いておられました。なぜでしょうか。気になります。

 少々方向性を模索している感じは御座いますが、ホラー漫画ファンの方は是非ともチェックして頂きたいと思います。

 

 

女犯坊 (怒根鉄槌編) (QJマンガ選書 (05)) 今は無き雑誌「漫画エロトピア」で連載された漫画『女犯坊』
怪僧ラスプーチンをモデルに創られたと言われるキャラ・竜水

贅沢、無駄に2ページ丸ごとつかった見開きに圧倒!
おもわず引いてしまう描写もありますが、
連載当時のエロ・グロ・ナンセンスが解る作品です。

作画者・ふくしま政美と亡き原作者・滝沢解は
一度ケンカしたものの2,3回会うたびに和解したとか
あと『女犯坊』がここまでウマく描けたのは、当時の
ふくしま政美が竜水を想わせる豪快な人だったとか。
(『消えた漫画家 アッパー系』参照)

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