Light Mellow和モノ669―Including city pops,J-AOR,Japanese mellow groove and more… (MYCOMムック)
70年代からの、いわゆるニューミュージックと言われていたアルバムなどを中心に紹介されていますが
いろいろなアーティストのアルバムを知る上でジャケット写真が掲載されているので便利です。
ただ、それほど広いジャンルではないのに、ピックアップされたアーティストの偏りが多い気がします。
ひとつのアルバムから、Light Mellowというカテゴリー?でのおすすめ曲をピックアップしていますが、
こちらも選者の趣味だな、と言うことで読んでいればいいかなあと思います。
アルバム発売時でなく、後にそのアルバムに接して聴いた感じの選曲が多いように思えます。
言い換えると、選者がさらりとアルバムを聴いてみてLight Mellowという印象でピックアップした感じで、
あまりアルバムを聞きこんでいないのかなあという取り上げ方も少なからず感じました。
一番、気になるのはCDとして既発売かどうかの表記が、過去にCD化されていたものを未CD化扱いしているものも少なくなく
(LPとして発売されていたものに関してはいいのですが)
気に入ったアーティストの昔のCDを中古などで探すときに、廃盤扱いと未発売扱いではかなり違うので、中古探しの指針にはなりづらいというのが本音です。
スティル
黒住憲五、この名前に興味を持たれた方には作品の内容をあれこれ論じる必要はないでしょう。そこに関しては「名作」この一言で充分だと思います。
ただ、今回CD化されたこの盤をお聴きになられた方はお気づきと思いますが、音質は正直、良好とは言えません。
私自身、かなり気になり、もしかしたら不良品ではないかと直接メーカーに問い合わせました。
答えとしましては、まずマスターテープの劣化ということだそうです。ただこれは、古い作品をCD化するうえで仕方のないこと言えるでしょう。
ふたつ目の理由として、一部音源のマスターが紛失しており、直接アナログ盤から音を拾ったため、ということでした。
確かに数曲の冒頭で盤に針を落とした時のノイズが確認できますし、音がヨレて聴こえる部分もかなりあります。
実は、過去に何度かCD化の依頼をいただいた時も、そのような理由から完璧な音源が提供できないということでお話をお断りしていたそうです。
まぁ、それでもこうして手軽に聴けるようになっただけで御の字。良くぞ英断していただけたものだとメーカーさんにも大拍手です。
音質の劣化もヘッドフォン、大音量で聴くと気にはなりますが、普通にステレオのスピーカーから流して聴く分には問題ないかとも思われます。