映画30周年記念企画 ドラえもん映画主題歌大全集
なかなか素晴らしいアルバムに仕上がっているのではないでしょうか。
特に小泉今日子さんの「風のマジカル」が "ドラえもんのCDとして" 初めて収録されているという事実が素晴らしいです。
これは名盤とされる「DORA THE BEST」でさえも実現不可能だった偉業。
現在権利問題でこの曲収録できないと言われる「のび太の魔界大冒険」のビデオソフトですが、
この事実によって若干ながら、将来的にこの曲が使用された本物の「のび太の魔界大冒険」が家庭で見られるかもしれないという希望を見出すことができました。
致命的な点としてはドラえもんの主題歌といえばこの人!という武田鉄矢さんの曲がひとつも収録されていないことです。
しかしながら武田鉄矢さんの曲は今でも普通に購入可能な他のCDにもたくさん収録されており(しかもある程度まとめて収録されている)、
むしろ武田鉄矢さん以外の曲をまとめて集める方が大変だったといえます(アーティストはバラバラですし、マイナー曲も多いため)
「武田鉄矢さん以外のドラえもん映画主題歌をまとめて購入」という用途としては非常にお勧めの一品です。
(それでも島崎和歌子さんの曲と、mihimaru GTの曲は収録されていません。)
矢沢永吉さん、小泉今日子さん、柴咲コウさん、絢香さん、ゆず、スキマスイッチ、SPEED、等々…
これだけのアーティストが揃って、しかも2枚組みなのに、このお値段というのは凄いんじゃないかと思います。
アルバム「DORA THE BEST」が入手困難な現在(入手できてもプレミア価格)、
このアルバムがお安くドラえもんの主題歌を集められる一番の近道と言えます。
とは言っても、やはり武田鉄矢さんの曲も含め全映画主題歌&挿入歌が収録されているという「真のベストアルバム」の方がよいということに違いはありません。
いつかその「真のベストアルバム」が登場する日まで★5は大事にとっておきます。よって★4つ!
日本でいちばん大切にしたい会社
2005年をピークに日本の人口は減少に転じた。
すでに地方では顕著になっていることだが、これから日本のマーケットには「縮小圧力」が猛烈にかかってくる。消費する人口が減るのだから、業界全体の売り上げは減るのが当然である。そのような時代に適した経営戦略が求められているのだが、本書はそのような時代における1つの「成功モデル」を提示していると思う。
かつて人口が増え、マーケットがぐんぐん拡大していた頃は「成長すること」が正解だった。
新しい客がどんどん来るのだから、少々粗雑な扱いをしてもよかったし、それよりも「数」を増やすことで利益が上がった。極端な話、客に「もうこんな会社とは付き合いたくない!」と思われるような「焼き畑農業」的商法であっても、マーケットが拡大している間は通用した。
しかし、今やマーケットは縮小するばかりである。いったん客を失うと補充することは容易ではない。さらに、縮小するマーケットでは情報が伝わりやすく、「口コミ」が威力を発揮する。このようなマーケットでは「今ある客を大事にすること」を中心とする、「マーケットの深堀り」戦略が有効である。お客様の数は減るに決まっているのだから、一人ひとりのお客様を大事にして客単価を上げていくしかないのだ。
本書で紹介してある企業の経営戦略に共通するのは、「成長への誘惑」を断固断ち切っていることである。極めて意志的に、頑固なまでに「小さいまま」でいる。「大きくなる」ことで自らの強みが失われることをよく知っているからであろうが、おそらくそれは正しい。小さな企業だからこそ、高付加価値なサービスを提供できるのだ。21世紀型の経営モデルとして非常に興味深い。
刑事物語 詩シリーズDVD-BOX
待望の1作目がキネマ旬報社より発売され、当然のように期待をしていた続編のリリース!
予約をし、待つこと2ヶ月、ようやく手に入れる事が出来ました!
シリーズと言ってもそれぞれ独立したストーリーなので、どれから観てもよかったのですけど、最初に観たのは一番好きな第2作目の『りんごの詩』
ところが、始まるや否や『アレ?』と違和感が………
なんと!この詩シリーズは第5作目以外は全て『スタンダードサイズ』
つまり、画面の比率が4:3の昭和の時代にテレビで放送されていたまんまじゃないですか!
1作目がビスタサイズだったのに……
内容が申し分ないだけに、そこんところが残念でした。
悔しかったので、ずっとズームで観てましたw
楠木正成〈上〉 (中公文庫)
楠木正成といえば、「青葉茂れる‥‥」の唱歌や、「太平記」の桜井の別れに代表するような武士、父、というイメージが強い人物ですが、そこは北方先生の南北朝モノだけあって、まさに強さも弱さも持ち合わせた「男!」という熱気で満ちあふれていました。
それなりに大きな力を築き上げてきた父を侮りがたくは思いつつ、 自分は父とは違うという気負いもみせる初々しい面もあり。
楠木一党の次期棟梁として家人や弟など周囲の人間からは敬慕されていても、 自分を活かすすべをまだ見定められず、どこか迷いを禁じ得ない態度が、 皇国史観の産物たる楠公崇拝に彩られた正成像とはかけ離れていて新鮮です。
『道誉なり』『悪党の裔』などで登場した時より、もっと複雑な印象を受けるのは、 やはり主役だからでしょうか。『悪党の裔』とリンクしている挿話もあり、 比べて読むとより本書の正成像の微妙なところを感じ取ることができて、満足度も高いかと。
そんな正成の人生の岐路を共に歩もうというのが、大塔宮護良親王。
ウラ主役といっても過言ではないほど、正成の行動と交互に逐一、実況中継のごとく「その頃の大塔宮」が語られ、それがこれまでの北方作品中でもっとも魅力的に描かれているだけでなく、正成の生き様に大きく関わっていくのです。
これからこの二人がどうなるんだろう!?という期待と不安の中で、胎動の上巻は終わります。
二十四の瞳 [VHS]
壷井栄原作の同名小説の映画化。戦中の小豆島の小学校のおはなし。海辺の村で無邪気な子供達と若いおなご先生が感動と微笑みを与えてくれる。しかし、その平和な村にもついに戦争という名の影がしのびよる。感動作。