ブレードランナー 最終版 ― ディレクターズカット [VHS]
この映画がデザイン界・建築界に与えた影響はどれぐらいだろうか、中森明菜でさえ「くどき文句のチープなレプリカント」と歌ったくらいだ。この映画の上映以後、雨の夜の新宿にロングコートの輩がいっぱい増えた事を思い出す、あと丸坊主も。しかし話自体は「逃げる美女と守る探偵」という50年代ハードボイルド映画から大して変わらない一種王道だったりする。そこがいいのか。しかし通常版(劇場公開版)にやられちゃった私としては、ハリソン・フォードの朴訥なナレーションが恋しかったりする。あと「俺はブレランよりもブラジルだな」と言うとなんかかっこよく思えたことも思い出す(恥)
映画の見方がわかる本―『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで (映画秘宝COLLECTION)
無用な感想はさけて、有用な情報ばかりがぎゅっと凝縮されていて、
とても読みがいがあります。
とくにロッキーなんて、私はぜんぜん評価してなかった映画ですが、
この本で解説を読んでいるだけで泣けてきてしまいました。
私はぜんぜん見れていなかった。また見直したい、何ならDVD買ってもいいかも、
などと思いました。
とはいえ、いちばん面白いのは「2001年」の解釈かと思います。
解釈というより、すべてエビデンスベースなので非常に面白いです。
こんなにおもしろい映画本はなかなかないです。
ヤーマン【抜かない、剃らない、痛くない!サーミコン(熱線)式脱毛器】ノーノーフォーメン STA-117B
自分別のとこで買いましたがノーノーフォーメンチップセット3000弱で買いました。
この商品の使い勝手ですが非常に扱いにくく中々体毛が焼き切れにくいです。もっとスムーズに行くと期待してただけにショックでした…
〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀 (映画秘宝コレクション)
ブレードランナーの章を読んだ時には、映画本編を観た時そのままに、脳みそがパンパンに張ってオーバーロード状態、意識朦朧…。
あまりにも過剰な情報、あまりにも膨大なイメージ、リドリースコット監督の言う「レイヤー」の海で溺れて溺死寸前。
しかし読み終えて気を取り直すと、ポツポツと脳内のシナプシスが繋がり始めていることに気付く。
今まで点だったものが線でつながり、三次元の奥行きを備えて立ち上がる。
ポストモダンと統合失調症についての解説を読んで、ふたたび意識が巻頭の「ビデオドローム」へと飛んだ。
人間の内部で起こっていることと俯瞰で見た人間社会での動きがリンクしているイメージ。
前回の「映画の見方がわかる本」は、監督とその作品を扱いながら、その仕事場であったハリウッドの移り変わりを描いた一幅の絵巻物のようであった。
しかしその続編にあたるこの80年代カルト・ムービー編では、特異な才能を持った監督達の内的宇宙を描き出してみせる。
「素晴らしき哉、人生!」を共通の触媒としているが、その咀嚼の仕方は監督それぞれに異なっている。
膨大なイメージを孕んだ多様な宇宙を連続して旅するような。
疲労感。
それが読後感。
分からなかった意味が分かって爽快〜なんてところじゃない。
余計に作品の暗部に引き込まれるような恐ろしさに満ちている。
クローネンバーグとデビッド・リンチ。
逆にその作品に爽快感を感じる事に後ろめたさを感じていたヴァーホーヴェン作品。
かの監督の数々の発言を知って納得し、後ろめたさを感じなくていいよな、と安心したり。
好きじゃなかったオリヴァー・ストーンやジョー・ダンテの株が一気に上がったり。
読む人それぞれに受け取るものが違ってくると思うが、監督の内的宇宙から発した信号を読者の内的宇宙と照らし合わせる事になるからかもしれない。
多元宇宙のように、少しずつ違うもの同士が呼応するような。
イメージばかりが浮かび上がって、うまく表現できないのだが…。
映画を見た時と同じくらいの疲労感を得られる、まことに面白い本でした。
一度では咀嚼しきれず、何度も読み返したくなる。
そんなところも、取り上げた映画の特質と共通していると思う。
「次の本」と筆者があとがきで言っている、ブロックバスター篇も是非読んでみたい。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とゼメキスをどのように料理してくれるのか楽しみ。
Blade Runner Trilogy - O.S.T. (Aniv) (Dig)
ハードボイルドな映画ですが、音楽は全体にしっとり、しみじみと聴かせてくれて、とっても素敵です。部屋やお店のBGMに流したら本当に素敵でしょうね!!
それに、この映画のレコードやCDって、当初はオーケストラ・ヴァージョンのカヴァー演奏盤しか出てなくて、多くの店で「オリジナル・サウンドトラック」と偽って売られてたんですから、本物の劇中の演奏で、これだけの曲数が正規販売されるのは非常に意義あることだと思います。
でも、1枚目と3枚目に、劇中のセリフや効果音を載せた演奏がいくつかあるのは残念でした。セリフ入りで聴きたけりゃ、DVDの音声を聴けばいいのですから、サントラ盤としては、純粋に音楽のみにして欲しかったです。音楽と別トラックにボーナストラックとしてセリフや効果音が入ってるんなら歓迎ですが、別に「ドラマ編」のCDが欲しかった訳じゃないので。
あと、雰囲気はいいのですが、すっきりハッキリ頭に残る明確なメロディーを持つ曲が少なかったのも、映画音楽としてはちょっと残念。