高機動幻想ガンパレード・マーチ ― オリジナルドラマ 2 夢散幻想 2
自分としましては『ドラマCD Vol.1』がとても良かっただけに、Vol.2を期待し過ぎてしまっていたようです。アニメ版から入った人は残念なことに、今回の新キャラ・岩田の絵柄がわからない。顔がわからないと、ちょっとドラマには入り込みずらかったです…(とゆうことで星3つです) ゲームを知っている人は岩田を堪能できると思いますヨ♪
ガンパレード・マーチ2K 5121暗殺 (電撃ゲーム文庫)
タイトルでも書いたのですが、これは2Kシリーズのエピローグ、という要素だけではないです。
むしろ、次期シリーズのプロローグ、と捉えられるでしょう。
しかし、流れは2Kシリーズのエピローグと次期シリーズのプロローグが「5121暗殺」という
ひとつのテーマの中で両立しているので、話が切れるような違和感は全くありません。
エピローグの中に次期シリーズへの伏線らしき登場人物も配置しているように思われます。
(あまりネタバレは駄目でしょうから少しだけですが、某国特殊部隊長とか。)
ともかく、今回の巻だけ読んでどうこう言えるような内容ではないです。
5121日本激闘編の仮締めであり、5121世界進出編(仮)のスタートラインと思って
次巻を楽しみに待ちましょう。
小説版 ガンパレード・マーチ ファンブック ビジュアル&ノベルズ
サブキャラのイラストが充実しているので小説を読むときキャラクターの顔を参照するのにとても便利です。
続編あると良いですねー。
とても良い本ですが一般書店でほとんど見かけません。
小説のお供に良いですよ。
ガンパレード・マーチ2K(にせん) 新大陸編〈1〉 (電撃文庫)
舞台が変わってサブキャラが入れ替わりしています。国内編の様な土地に対する作者の書き込みが薄れていますが許容範囲内です。これからのお話の前書きとなるお話です。相変わらず飽きさせず読ませる面白さなのですが、最近の作品は挿絵が少なく絵も味気無いのが残念です。
高機動幻想ガンパレード・マーチ
幻獣と呼ばれる人類の天敵との戦いのため、
熊本にある戦車高校・5121小隊の訓練兵となった少年少女の日々を描いたのが本作。
1周めがゲーム紹介の肩慣らし、2週目以降に物語の核心を描く形式を取っていますが、
このゲームの醍醐味はゲームクリアではありません。
ゲーム中に何をやってゲームそのものを遊び倒せるのかにあります。
自由度の高すぎるゲームシステムゆえに「遊び」の創造力が必要になりますので、
ゲームシナリオ&クリア自体が作品の本質と考える方にはややとっつきにくいかも知れません。
たとえば、双剣携え敵陣へ切り込むのも良し、銃のみで狙撃手を気取るのも良し、
後方支援に徹して士魂号(メカ)の整備や物資の調達に精を出すも良し、
容姿を磨き異性との交流に心血注ぐもよし、ある一定の(特殊な)持ち物集めに奮闘したり、
金銭を極力使わないで目的を達成するもよし、さらには出来るだけ男性陣を戦場で
死亡させるよう仕向けて自分だけのハーレムをつくるなど戦略的で無謀な行為すらOKです。
また、2週目からのシナリオで7つの世界を舞台にした陰謀や伝説などの
謎めいた要素が断片的に明らかにされていきます。
『式神の城』シリーズにも引き継がれていく製作会社アルファシステム独自の膨大な世界観は
アルファシステム・サーガと呼ばれる濃密な解説本も発売されるほどで、
この世界観に惹かれ、ゲームだけでなくアルファシステムファンも多数存在するほどです。
ゲームの枠に捕らわれない引き出しの多さを魅せつけてくれる味わい深い作品です。