おそ松くん (4) (竹書房文庫)
面白いです。
初出を見ると昭和38年なんです。
それでも、面白さはいささかも褪せてないです。
赤塚ギャグの奥深さを感じたりしています。
それにチビ太。バカボンのパパにも匹敵するんじゃないでしょうか。
殴られても、蹴られても、6つ子にまとわりついていきますし、どんな役もできます。
船乗り、学級委員、ウエイター、良い子・悪い子。
チビ太のことが大好きになりました。
チビ太最高です。
おそ松くん (3) (竹書房文庫)
3巻になって、チビ太が連続して登場するようになってきました。
チビ太って本当に可愛いですね。
まだ、おでんは手に持っていないのです。イヤミも初期の姿を表しています。
この頃のチビ太は、スターシステムによる出演だったんですね。
手塚治虫氏や藤子不二雄氏がやり始めた漫画のスターシステムですが、チビ太は「チビ太」として登場しているわけではなく、他の役名での出演です。
それと、「天才バカボン」に比べますと、コマの余白が少なく、しっかり描いているのが特徴でしょうか。
赤塚氏の人気が爆発するのはもう少し先のようですから、まだ自信満々のレイアウトとまではいかないようです。
赤塚不二夫マンガ大全 「ぜんぶ伝説のマンガなのだ!!」 (別冊宝島) (別冊宝島 1769 カルチャー&スポーツ)
書店でたまたま見かけて、つい出来ごころで購入したのですが、
これ、メチャクチャ面白いです。
このテのMOOK本にありがちな、つまらないデータの羅列や、
どうでもいいよの解説などなどまるでなし。
御祝儀の花輪のように巻頭を飾るインタビューは、
藤子不二雄A氏、北見けんいち氏という漫画家仲間に加え、知る人ぞ知る名編集者、武居俊樹氏。
まさに赤塚氏の戦友と言える三氏の証言が、最高の「つかみ」となったあとは、
それではみなさん、読んでくださいとばかりに、ただひたすらに、作品のオンパレード。
「おそ松くん」から「レッツラゴン」まで、バラエティに富んだ品ぞろえですが、
数ある作品の中から、特に「毒」を含んだものばかりを抽出したような、編集者の作品選定センスには文句なしの大拍手。
赤塚不二夫という不世出の才能の、ギャグの切れ味、鳥肌が立つような凄味を、十二分に味わえる構成になっています。
この「毒」を含んだというか、はっきり言って「毒まみれ」の面白さは、子供には分かりませんね。
大人の世界です。大人だけが楽しめるもの。
脳ミソにビリビリくるような刺激をほしがっている大人のみなさん。
一度だまされたと思って、この本読んでみなはれ〜。