きもの365日 (集英社文庫)
着物に関する知識が皆無に近くても「面白い」と思えるのは、さすが群ようこ
! といったところ。しかし悲しいかなほとんど判らん…。日本舞踊の師匠で着物一辺倒だった亡き祖母がいてくれればなあ、と切に思いました。読む時は
ぜひ、傍らに辞書ー出来れば生き字引ーを置く事をお勧めします(笑)。
かもめ食堂 [DVD]
北欧好きの女性にはたまらない作品です。
誰にとっても最高に面白い!っていう作品じゃないんだけど
しみじみ面白い。そしてクスっって感じ。
小林聡美さんの凛とした雰囲気と合気道のすり足がイイ(笑)
もたいさんと 片桐はいりさんとの絶妙なバランス
フィンランドの空気感がたまりません。
観終わったあと旅行したくなりました。
れんげ荘 (ハルキ文庫 む 2-3)
早期退職をし、月々10万円の貯金を取り崩しながら、安アパートのれんげ荘に移り住み暮らす。
梅雨時は恐ろしいほどの湿気、夏は蚊の大襲来、秋は早々に寒さが堪え、冬は室内に雪が降る。。
契約時には想像していなかった自然との闘い。。めげることも多い中、次第に同アパートの住人とも
顔見知りに。特に60代のクマガイさんという女性とは打ち解けて色んな話をするようになる。
キョウコも好意にする人物だが、懐にズカズカ入って来るタイプでもなく、程よく自立しており、良い距離感で、キョウコが厳しい環境化でも住み続けられたのは彼女の存在も大きいだろう。
後、私個人としては、キョウコの友人マユちゃんも好きだ。ここでの滅入る生活について、悩み相談をするが彼女の理路整然とした受け答えに深く頷いてしまう。
退職しての憧れの贅沢貧乏暮らし(森茉莉的な)だったはずが、最初の頃は時間だけは一杯あっても
達成感がない・・と思えてしまったり、家庭がある訳でもなく勤め人でもない自分(それを望んでいたにもかかわらず)が宙ぶらりんで落ち着かない感じというところもとてもよくわかります。
とにかくすらすらとページをめくるのが楽しかったです。読後感も良かったですし。
愛の流星群
メナード「ジュピエル」のCMにつられました(^^;)。「月夜の夢」素晴らしいです。あのCMのパートが出てくるのは最初の部分のみですが、中盤、ラストにも全面的に使ってくれると、もっと良かったのにぃ〜(笑)。秋川雅史さんの歌を聴いた時にも思いましたが、これは…「芸術」ですね。こんな声が出してみたいです。
スラヴァ「アヴェ・マリア」、ヌーノ「アマポーラ」、平原綾香「Jupiter」、エンヤ「カリビアン・ブルー」など、欧州クラシック的な高貴さ、神秘性を取り入れた曲は、ポップのフィールドでも多く見られます。本職のテノールが歌う、美しい和音に惹かれる人は是非。クラシカル・クロスオーヴァーの新たなお勧め盤です。
パンとスープとネコ日和
さらりと読める軽快な読み物。
会社を退職した中年女性が、シングルマザーの母親が遺したお店を改装して、
スープとパンだけ出すお店を開店する。
二階が住居部分で、ネコと二人暮らし。
お店の開店エピソードと、自分のルーツ、ネコちゃんとの暮らしなどが
織り交ぜられている作品。
ストーリー自体は、サラサラなんだけど、
ネコを飼いたくなる作品でした。つらいけどね。