corridor
前回のツアーメンバー:Brother Shipと共に作られたアルバムとのこと。布袋作品が中心になってからは、正直なところ退屈に感じたり、お仕着せなポジティブ思考の人生賛歌にウンザリするアルバムが多かったのですが、前作『Milestone』に収録された『愛の詩』『年下の水夫』『雨のあと』で感じられた川江さん作品との相性の良さが、このアルバムで一気に開花したように感じます。何よりメロディーが抜群に良い。歌詞の方も『足跡』からは、初期作品にあった毒の面というか強い女の側面が感じられます。しかしそれ以外は、ほとんどがたおやかな楽曲なのが個人的には残念。初期の名曲『半袖』のような毒の面は、美樹さんの歌の大きな魅力の一つでもあると思うのですが、、、。再録された初期作品『初恋のように』が違和感なく収まっており、初期からのファンにとっても久々に手ごたえのあるアルバムではないかと思います。ツアー観に行っとけばよかったなぁ。
DREAM TOUR FINAL AT BUDOKAN 2004 [DVD]
布袋寅泰がギタリストとしてツアーに参加する事はもう二度と実現しないと思うので、何年後かには「奇跡的な出来事だったんだ」と思うような気がする。どの曲もメロディーがいいし、今剛と布袋寅泰のギターの絡みも素敵で聴きごたえのある内容だと思う。もちろん、今井美樹の透明感のある歌声も素晴らしい。気持ちにスッと熔けてゆくようで心地よい。
クライマックス 80’s BLUE
プリプリ、レベッカ、渡辺美里、ユニコーン、ZIGGY! とにかく懐かしいし、今でもカラオケで歌うのはこのへんの曲ばっかり。当時観てたテレビの内容とか、友達との会話まではっきり思い出します。同級生と一緒に聴いて盛り上がりたい。「そして僕は途方に暮れる」と「翼の折れたエンジェル」は今聴いてもいい曲だなあ・・・。
おもひでぽろぽろ [DVD]
この作品を初めて見たのは、小学校の低学年。
その時の印象派はなんともパッとしない無い物語だということ。
ひょうたん島や唾を道端に吐すてるシーンしか印象しかなく、少女時代を描く時は背景の色も淡いかつシンプル。
「なんじゃこりゃ。よく判らん、つまらん」としか感じなかった。
ナウシカ・ラピュタ・トトロ・魔女の宅急便など宮崎駿のジブリ作品のもつ鮮やかさやストーリー展開とはまったく逆の分類。空も飛ばないし。
しかし大きくなって、改めてこの作品を見た時の心に残る感動は忘れられない。
同じ作品なのに何故こんなにも感じることが変わってしまうのか。
当たり前だが、小さかった頃の自分には過去を振り返り懐かしむ感情などなかった。
あの頃は・・・など言わなかった自分には理解し難い作品だった。
坦々とした流れの中にも心を締め付けるような強烈なノスタルジーに駆られる。
まだ子供だった時、学生だった時この作品を見てつまらなかった感じた人にもう一度勧めたい。10年後、20年後先この作品を再び見たらまた違った印象を受ける、手紙のようなこれはそんな作品だと思う。