心に太陽を持て (新潮文庫)
ドイツの詩人ツェーザル・フライシュレンの詩「心に太陽を持て」から始まるこの本は元々、昭和10年、「日本少国民文庫」全16巻の中の第12巻として配本されたものである。世界中の心を打つ話が掲載されている。戦後になって、10編余の話を戦前の版に加えた上、昭和56年にそこから21編の話が掲載され、新潮文庫から発行されている。
軽妙な話もあるが、勇気づけられる読み応えのある話が多く、ぜひ多くの方に読んでいただきたい1冊である。特に戦後加えられた話である「リンゴの並木」は素晴らしく、大火という絶望の底から精神的な復興まで成し遂げた実話であり、深い感動を覚える。本当にあった話であることが信じがたいほどだ。世界に誇れる我が国の話として多くの方にぜひ読んでほしい1編である。
「平和憲法」を持つ三つの国
平和憲法を持つ国が、日本の他に二つもあることを初めて知りました。
日本だけのものだと思っていたので驚きました。
パナマに軍隊がない理由は日本の憲法九条ができた理由と似ている、という著者の視点は鋭いです。
著者の娘さんとの対話形式なのも、非常に分かりやすく勉強になりました。
読み進めていくうち、日本は世界の一員なのだと納得させられます。
こういうバランスのとれた見方は、世界を考える時にとても参考になります。