日本で見つけた GIRO’s イタリアーノ 素材で愉しむ我が家のレシピ51
パンツェッタ・ジローラモさんと奥様の貴久子さんの共著。お料理のレシピだけでなく、料理の素材や生産者のお話、ジローさんのエッセイ、ご夫婦の写真が楽しめる一冊です。自然体で写っているお二人はとても仲良く楽しそう。レシピをたくさん、という方には物足りないかもしれませんが、読みごたえ、見ごたえのある料理本です。なお、レシピの中には、貴久子さんの他の料理本に載っているものや料理教室で紹介されたものがありますので、レシピが気になる方は、目次で確認してから購入する方がベターです。
戦争を知らない子供たち-北山修 作詩集(紙ジャケット仕様)
稀代のボーカル、杉田ジローさんの輝きを思いだします。
シューベルツでその力量を発揮し、その後フォークの
存在を万人に知らしめた金字塔をジローズで建立するのは
いうまでもありません。
岡林さんの率いる怒涛のURC的潮流と、北山一家の
青春東芝フォーク、まったく甲乙つける対象では
ありませんが、フォークを万人のものにした功績は
北山さんにあることは言うまでもありません。
その後、ビジネスの場として参入してきた大手レーベル
によって築かれた「フォークソング」。
その中にも北山さん作品を思わせる情感の富む
ものもありますが、ここはやはり区別していきたいものです。
新・青春のバイブル´70 完全盤
フォークとニューミュージックが交差する70年代の佳曲集。露骨にビートルズしているチューリップの「魔法の黄色い靴」や後に西城秀樹がカバーしたオフコースの「眠れぬ夜」などのポップな曲もあれば、早逝した大塚博堂の(一般的な)代表曲「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」やりりィの「私は泣いています」などの渋い曲もある。
しかし、最も重要なのがムッシュかまやつの「どうにかなるさ」。このアルバムでしか聴くことのできない3分強の「ロングバージョン」なのだ。当時のEPレコードも含め他は2分45秒ぐらいの「ショートバージョン」。たかだか20秒ではあるが、この曲の「放浪感」を満喫するにはどうしても必要な時間なのだ。ショートしかお持ちでない方には是非こちらも体験していただきたい。もちろん、全く聴いたことのない方にもおすすめです。何せ「だれかの足音のバラード」と並ぶムッシュの大傑作なのだから。