黒鷺死体宅配便スピンオフ 松岡國男妖怪退治(2) (カドカワコミックス・エース)
水野、熊楠、田山兄、と実在の人間に取材した構成がひろがってきています。
その昔、関川=谷口氏の「『坊っちゃん』の時代」というシリーズがあり、そのあとを村上氏の龍、仁が追いました。
この作品は、まだどこかに面白半分のひっかけがありますが、むしろそのことが魅力になるのかも知れません。
松岡國男には、わたしはとても関心をもっていました。
一つには、彼が戦後成城学園の教育課程に関与したからです。
しかし、もう一つ理由があって、それは、彼が私の師匠の師匠、すなわちおじいさん先生と論争したからです。
その論争のスタイルは執拗で、ちょっと人間的ないやみがありました。
けれども、尊敬に値する人物です。
そのあたりの機微に通じる情報を作者はとらえたようです。
なかなか研究がすすんでいますね。
黒鷺死体宅配便 (1) (角川コミックス・エース)
原作と漫画が分かれていることもあり、ストーリーはとてもしっかりしたものになっている。
主な登場人物もそれぞれの個性が引き立っていて好印象なのだが、
人物の絵が微妙だし、グロテスクな物が苦手な人は絶対に読まないほうがいいし、
続けて読もうと思えば買った方がいい。
(慣れにより絵が上手くなってくる可能性が高くなるため)
黒鷺死体宅配便 (15) (角川コミックス・エース 91-21)
ホームレス老婆、首なしライダー、テロの話等テーマはバラエティに富んではいますが、
良くも悪くもいつも通りの安定した黒鷺たちの活躍です。
カバーが黒くなった11巻くらいからキャラクター掘り下げた話になると勝手に思っていけど、
15巻でもメンバーの過去やこれからの展開はほとんど掘り下げられていないので、
当分はこのお決まりの展開が続きそうです。
なんか煮え切らないというかそんな印象を受けますが、気になるので買ってしまう黒鷺死体宅配便。
みくもとかさね 1 (ヤングキングコミックス)
山崎峰水さんの作品のモノは、おどろおどろしいモノが多いです。
ヌボォーとしていたり、ニョロニョロしていたり、ドヨォンとしていたり。
絵的に それが神様だ、と書いてあると違和感があります。
むしろ妖怪?と感じです。
本書の中では「妖怪というより神様に近いな」とセリフがありますが・・・。
弓道部員の三雲(みくも)は モノを感じることができる体質で、
民俗学部員の累(かさね)が怪しい事件を解決します。
「鬼」だったり「座敷童」や「かまいたち」だったり。
そう考えると、前記の「妖怪というよりも神様に近い」という
セリフの方は正しいのかなと思います。
「八百万の神」とは 妖怪と神様は紙一重、と言いう文化なのでしょうか?
黒鷺死体宅配便 (14) (角川コミックス・エース 91-20)
なんだかんだで、14巻まで買ってしまいました。
大塚英志さんの原作はいつも面白い!
絵がモダンですっきりしているので、グロいはずの死体も全然平気。
装丁もカッコいい!!