アラビア海を越えてオマーンにようこそ―中東にこんなに平和で美しい国がある
2000年に出た単行本の新装改訂版。内容はたぶん変わっていない。
著者は日本やジャカルタで長年にわたって中学教師をつとめた後、オマーンの補習授業校に勤務、定年後もオマーンに住みついてしまったという人物。
内容はオマーンの国情、国王の政治、結婚・家庭事情、旅行記。現地で働き、暮らし、友人たちを得た著者らしく、けっこう踏み込んだところまで観察されていて、面白かった。政治や経済の話も多いのだが、すんなりと読めた。
しかし、オマーンへの手放しの礼讃がうっとうしい箇所も少なくない。あまりにも褒めすぎでは?
オマーンに関する本は日本でほとんどないと思う。貴重な一冊だ。