THE VERY BEST OF ごっつええ感じ 1 [DVD]
「夢で逢えたら」とともに、ワンナイ、はねとびにつながる
若手コント番組の先駆け的なもの。
ただ、台本、演技力ともに今の若手がいくら束になっても
全く歯が立たない高い次元にいる。
あんな学芸会レベルのものをするくらいなら、この辺を見て
もっと勉強してほしい。
個人的には、ゴレンジャイ、MR.BATER、キャシィ塚本の
ような分かりやすいのが好き。
The Other Side of Love
今聞いても古さを感じさせません。
主題歌となったドラマは小学校の頃でした。
ストーカーものだったと思います。
この曲のサビの一音目に響くどこか壊れた感じのする低音が印象的で、ドラマの主題にも合っていると感じました。
切ない感じと坂本らしい「完ぺきな晴れ」ではない天気を思わせる独特の不思議な「暗み」が魅力的です。
ギターソロの部分のもだえる感じもgoodです。
密告・者 (Blu-ray DISC)
ジョニー・トー監督の流れをくむ「香港のアール」ですが、密告者の過去と現在と未来がリアルタイムで描かれるシナリオは見事でした。本当に先の展開が読めず、緊張感が終始持続します。
スタイリッシュなガン・アクションとカーチェイス。すべてが、香港の路地裏のいまは薄れつつあるうさんくささとともに、ノスタルジックで切ないです。
本作のあらすじを読むと、「インファナル・アフェア」を思い浮かべます。確かに似ていますが、こちらの内通者は潜入捜査官ではなく、警察に弱味を握られた小悪党です。何より、「インファナル・アフェア」は双方向の内通と言うサスペンスが売りだったのに対し、こちらの見所は、より主人公たちの心情に接近するところにあります。
バイオレンス描写がメインの映画は、要所要所で箸休め的にユーモア・シーンを挿入することが多い(タランティーノや北野武など)のですが、本作は徹底して緩みを排除しています。それでいてラストまで息切れせずにもっていく手腕はたいしたものだと思う。ホワイトクリスマス流れる中のカーチェイスシーン、それとクライマックスの対決シーンは白眉。劇中の伏線もすべて破綻なく拾ってるし、とにかく先が読めません。とはいうものの、ちょっとした休憩ポイントが要所に配置されているので、グッタリ疲れることはありません。
ニック・チョンは、内通者への同情は危険と知りながらその想いを断ち切れない、実に複雑な心情の男を無表情で演じ、存在感を見せつけます。一方、ニコラス・ツェーは、坊主頭のチンピラ・ルックながら、胸にはある種の決意を秘めた内通者を好演。
そして、二人の上手さや迫力もさることながら、「藍色夏恋」や「海洋天堂」の清楚な美少女のグイ・ルンメイの演技には心底驚かされました。身体を張ることが映画の基本と言うかのごとくも壮絶な死闘を見せます。
ただ、捜査官ドンの妻との過去の描写は不要だったかも。あと、クライマックスのでのクマ蜂の巣の思わせぶりなショットが2度もあったのだけれど、あれはなんだったのか??
桶川女子大生ストーカー殺人事件
とても印象的だったのは、マスコミに打ちのめされている被害者の父親に対して、ジャーナリスト鳥越氏が手紙で語りかけた言葉である。 「バカな世間の好奇の目の前で頭を下げている時ではない、と思う…(中略)…好奇の視線には、ジッとにらみ返してやるくらいでいいのではないでしょうか。」
恥ずかしい話だが、わたしはこの事件をごく普通の痴情の縺れくらいの事件だと思っていた。新聞を読んでも、他にも似かよったことが多く、そういう記事を読んでも何かを変革するためのエネルギーとしての新聞記事とは思えないと思っていたからだ。
そして、電車の吊り広告の週刊誌の見出しをそのまま今回もまた、「そんなものか…」と鵜のみにしていたのである。
しかし、この犯罪が上尾署を含む警察組織の意図的な対応によって引き起こされたことが露顕したことは、逆説的ではあるが、何かを変革する強いエネルギーとなった。鳥越氏もそれを当初から意図し、被害者の尊い命を無駄にしないためにも、被害者側たる父親に立ちあがる勇気を求めたのである。
もうひとつ。
無責任な週刊誌記事、ジャーナリストとは名ばかりの人間に対しては、はっきりとそれらを拒否する自由をいかなさいといけないのだと思う。ジャーナリズムは取材の上に成り立ち得る。そう考えると、日中、テレビの同じ所に座って根拠のない話をしている人間がジャーナリストを名乗ることは羊頭狗肉も甚だしいのである。被害者を傷つけるような言動を公共の電波で行なったひとたちは、被害者家族にきちんとお詫びをしにいったのかどうか、それもとても気になった。