人生に悩んだら「日本史」に聞こう 幸せの種は歴史の中にある
白駒さんの本には、日本の歴史で読むと感動する話がたくさんあります。
私は本の後半部分が好きですが、日本人が外国の方々を助けた話が
いくつか出ています。日本人が外国の方を助けた話には、感動し涙が出ました。
例えば、日本がポーランドの孤児達を救った話で、ロシアとポーランドの戦争の際、ロシアに孤児として残ってしまったポーランドの子供達765名を日本は懸命に救います。
その姿をみて、昭和2年まで駐日フランス大使を務めた詩人クローデルは「日本人は貧しい。しかし高貴だ。世界でただ一つ、どうしても生き残ってほしい民族を挙げるとしたら、それは日本人だ」と述べています。フランス大使に「高貴だ」「どうしても生き残ってほしい民族」としてあげられる日本人、非常にかっこいいと思います。
よかったら読んでみてください。
関ヶ原〈上〉 (新潮文庫)
関ヶ原の戦い(下巻の後半)そのものの記述以上に、そこに至るまでの過程の記述こそが魅力と感じました。秀吉死後の各勢力の対立構図もわかりやすく記されているし、家康や三成を中心とした諸人物間のさまざまな政治的駆け引きの記述も詳細を極めており、また関ヶ原での戦いの前の各武将の思惑なども個別に丁寧に記してあります。また人物の性格付けも非常にきちっとしていて、読了後「関ヶ原関係諸氏」については大物についても小粒な人物についても脇役についても一通りのイメージができると思います。たとえば、「やれやれこの御仁は……」と内心三成に対して思いながらも、最後まで三成を立てて滅びた島左近。忠臣ぶりをみせつけた鳥居元忠。他武将のアイデアを借用しうまくやった山内一豊。家康未着にいらいらする猪突型猛者、福島正則。それをなだめようとする井伊直政や本多忠勝。日和見でおろおろする小早川秀秋。ほかにも、達観している藤原惺窩なんてキャラもいい味だしてます。また全編を通して、リーダーの器として三成には何が過剰であり何が欠けていたかという点に注意を払いつつ、時には冷たく突き放して(優しさの裏返しでもあるのでしょう)、筆を進めているようでした。家康の老獪ぶりに対し、最後までどうにもよきリーダーとなりきれなかった三成の哀れが際立ちます。計1500ページはいたずらに長いのではなく、必要分量であると納得させられるほど、充実した著作です。
石田三成 (人物文庫)
三成の生い立ちから始まらず、いきなり関ヶ原敗戦場面から入る作者の粋なところが、何度も石田三成関連の本を読んだ読者を、あらためて作品に引き込みます。敗戦の将とは言え義に生きる男の潔さが伝わります。
へうげもの(13) (モーニングKC)
へうげもの13服はすでに関ヶ原序盤戦、東西陣営が人脈作りに躍起になる。
朝鮮の役集結から大谷吉継登場・七将襲撃事件・大坂城西の丸普請・直江状と歴史イベント目白押し。
その脇で今に伝わる織部焼大盛況、そして新たなるグリーンとの出会いに織部の野望も急膨張。
表紙はまるで最終巻のようなホワイト&シルバー、巻末にはアラ嬉しや登場人物紹介復活。
序盤から熱い13服であるが徳川家康に対峙するのは三成でなくむしろ織部。
局面と人を動かす家康&織部の術が、その描き方も含めて実に上手い。
特に家康・織部がお互いに動かされる際の苦々しい表情に、
相互の事情や力量を知り抜いた大器同士のぶつかり合いが見て取れる。
(こういうのをNHK大河ドラマ枠で見たいんだよなぁ)
最後、家康による直江状改変により自称”風見鶏”織部が東軍に付かざるを得なくなったことで
この単行本では家康側に軍配に挙がったとみていいだろう。
だが最も魅力的に見えるのは、己が器の小ささを認め数寄を理解出来ない事に悩む石田三成。
その人間臭さが反徳川の中心として堂々と成長する面と相まって胸にしみる。
しかし吉継との有名な茶席は美談のはずが、実に三成が可哀想で破壊的に笑えるアホ話に。
脇を固める島左近、石田正澄も応援したくなるいい味したキャラだ。
キャラといえば徳川陣営では珍しく数寄を語れる結城秀康再登場、秀忠との軋轢が楽しみ。
そして最後まで性格がブレなかった名脇役前田利家さようなら。
淀君を中心に蠢く旧織田陣営も描かれて、どう絡んでいくか先が全く読めない。
漫画タイトルの由来である宗湛日記の「ヘウケモノ也」エピソードも再現。
華・侘び・楽とならぶ美意識ワード”へうげ”獲得、オメデトウゴゼマス。
しかし「織部菊紋は菊じゃなかった」とか「酔っ払った勢いで三成を襲った」とか、
上記の茶席も含めて、既存のエピソードを必ず一捻りさせてくる。
相変わらず後で調べて2度おいしい漫画です。