果てしなく美しい日本 (講談社学術文庫)
時代は移り変わるものなので、家族の形態や教育方針・職業・結婚の価値観など、現在では失われたものもあり、読んでいて若干古いような印象を受けましたが、それでも、かつて西洋文化の芸術に深く影響を与え、高く評価されてきた日本文化の素晴らしさを、この本は十分感じさせてくます。第一部の「生きている日本」では、国際化の時代に、生活様式は大きく変わったが、それでも日本人の本質は変わらない(伝統と変化とを調和させる問題に日本人はいまだいきいきと反応している)とあり、そして、第二部と三部では、多くの日本人が知らないであろう、世界の中の日本文化や歴史について説明され、とても興味深い内容になっています。こういった歴史から、現在の私たちも考えさせられることがたくさんあると思います。日本人として、自国の文化の素晴らしさを知り、伝えることの大切さ。この本を読んで、皆さんも一緒に考えてみませんか?
百代の過客―日記にみる日本人 (上) (朝日選書 (259))
【お客様は、2011/4/5にこの商品を注文しました。】
拝啓
いかがお過ごしでしょうか。(?o?);;;
さて、NHKクローズアップ現代、拝見しました。
(中略)
『完全な文士』。
とっても“Cool”なGagですね。
しかし、とっても、泣けてきます。(;o;)
NHKさんも、というか、インタビュアーさん(?)は、
すぐ気が付いたのでしょうか・・・。(?o?);;;
あの音楽をかぶせないと、気が付かない人が
大勢だったかも知れませんネ♪(@o@;;;
もちろん、このレビューでも、『鈍感な』方々のために、
敢えて“ネタばらし”は致しません♪(?o?;;;
では、今後のご活躍をご期待申し上げます。
敬具
対訳 21世紀に生きる君たちへ
司馬さんの記念館を訪問した時、「21世紀に生きる君たちへ」の碑を拝見して、胸に感動がこみ上げてきました。本の中で、「もし、未来という町角で、私が君たちを呼び止めることができたら、どんなにいいだろう。」と、司馬さんは、まるで歴史の登場人物のように語られています。そして、「自然」と「人間」。「生きる」ということを、やさしく語られています。僕は、この本を高校生の娘にプレゼントしました。それは、親としての自分を見つめながら、子どもに語り継いでいかねればならないことが、この書に記されているような気がしたからです。司馬さんのようにうまく伝えきれないのですが、きっと司馬さんと同じ気持ちを、僕も感じているんだと思います。幸い英語の対訳がありましから、娘も喜んでいました。
日本人と日本文化 (中公文庫)
これがお二人の初対談。キーンさんの頭のよさと博識、司馬さんのエピソードマニアぶりが底の底までタンノウしつくせます。始めて出会ったのに、何年も前からのチキのような感覚があったそうです。おそらく両者の日本(の歴史)への愛がお二人を分かちがたく結びつけたのだろうと思われます。話のネタは空海、キリシタン、モラル、和冦、親鸞、シーボルト、忠臣蔵など。中でも「日本にきた外国人」という章立てには笑いました。キーンさんを客体化してるので。そういえばキーンさんはお客様なんですね。そして日本を代表する歴史家がキーンさんをお迎えしたと。いわば日本文化のサミットのような対談です。内容で一番ひかれたのは、キーンさんの「江戸時代は日本人みんないっしょに秘密を言い合って楽しんでいた」ってのと司馬さんの「日本人にとって所属を失うのはたいへんなことですよ」ってとこ。とにかく経済的な作品だと思います
徒然草 (英文版)―Essays in Idleness (タトルクラシックス )
これ以上の翻訳は考えられないと思います。然し原文と並べてみるとそこには何かの違いがあります。これは何でしょうか、翻訳の限界を考える上でいい参考になると思います。