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源氏物語 巻一 (講談社文庫)
1月、NHKのテレビ番組で源氏物語が紹介されて興味を持ち、購入しました。紫式部が執筆を始めたのが、一千八年。今からちょうど千年前なんですね。
7巻まで読んで、ようやく一段落したようなので、また、1巻を読んでいます。が、改めて読んでみると、一巻はちょっと印象が違う感じがします。これは、瀬戸内寂聴さんの翻訳のためなのか、原書がこんな感じなのかはわかりませんが、ちょぉっと、読みづらさはあるかもしれません。
ですが、改めて一巻から読んだことで、ようやく源氏物語がわかったなって気がします。というかようやく理解できた部分もあります。(それに、いきなりいるキャラクターもいて、最初だからあんまり気にせず読んでいたからってのもありますし)。
源氏物語初心者ですが、最後まで、だれることなく楽しめました。
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新源氏物語 (中) (新潮文庫)
現代語に訳された数多くの源氏物語の中でも、田辺さんのものが一番素晴らしいと思いました。
現代語にすると少し雰囲気が軽くなってしまう、あるいはそのままのほうが美しいものは古い言葉のままで、
けれど決して辞書を引く必要はない。そんな作品でした。
源氏物語という作品は、光源氏という人に魅力があるからこそ面白いと思うのですが、
田辺さんの書く光源氏には誰もが恋をしてしまうのではないかと思いました。
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私的生活 (講談社文庫)
「言い寄る」「私的生活」「苺をつぶしながら」の3部作、30年経っての復刻、
本当にありがとう!
10年くらい前に読み、いいなあと思いましたが、
自分が主人公の年を越えてしまって、再度読むと、
「ああ、わかる、あの時自分もそう思った」と
共感しました。
最後の数ページ。「玉が出尽くした」というくだり、
地下鉄の中で、涙がこぼれそうになり、
思わず、本を閉じてしまったのでした。
本離れしている20代30代の方にも
読んで欲しいなぁー。
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人生は、だましだまし (角川文庫)
エッセイの名手は男性作家では出久根達郎さんで、女性作家では田辺聖子さんだろう。日常のこまごました事を書いてはいるが、社会批評、文明批評などもそれとなくちりばめ、またそれがドキリとするほど正鵠を得ている。読んで楽しく、少し身につませれる。おせいさんの筆力、人生経験、たいしたものである。
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『少女の友』愛唱歌集
要介護5の母は寝たきりで、しゃべることも意志を持って動くこともできません この曲集を購入、かけたら良い顔をしてきいているように見えます。女学生の頃を思っているのでしょうか 私自身もいっしょになって小さな声で歌って子供の頃を思い出してます。今までは何とかコムニケーションをとろうと 義務のように話しかけてましたがこの曲集のおかげで母との楽しい想い出時間をもつことができました。