LosAngeles
毎度毎度、アルバム毎にtbgのサウンドは変化する。
1作目では荒削りながらパワフルな音、2作目ではキャッチーで洗練された音。
そして3作目では洗練されていながらパワフルな音。
まずギターの音が激変。
ギタリストのメインギターがセミアコースティックエレキギターからソリッドエレキギターに変わったことがあからさまに判る。
レスポールのディストーションサウンドで彩られたパワーポップ的な曲が多い。
もちろんドラマティックなバラードやメロディアスなポップスもあり。
相変わらず内容は多岐に富みつつ、調和を保っている。
君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956 デラックス版 [DVD]
ハンガリーに起こった歴史を扱った作品。過酷な政治情勢とその支配下にある市民たちの葛藤がテーマである。
これに似た映画を挙げると、スペイン内戦末期のバルセロナを描いた『サルバドールの朝(2006)』やボスニア・ヘルツェゴビナの紛争の傷跡を示した『サラエボの花(2007)』がある。『君の涙ドナウに流れ』が上映されたのは2006年のことだ。これらの作品が作られた時期が重なっているのは偶然だろうか? 大きな事件が歴史となった現代に、ようやく映画という形で悲劇を昇華出来るようになったのではないだろうか?
日本は島国で、国民のほとんどは日本人だ。滅多に外敵から襲撃を受けることもないし、国内で民族紛争が起こることもない。だが、ヨーロッパに視点を移すとそんな常識はまるで通用しなくなる。全ての国が地続きであるために隣り合う国は侵攻されたり、したりを長い間繰り返し、その過程で様々な人種が入り混じることになった。特に中欧と呼ばれるバルカン半島付近の地域では、どれだけの血が流されたことか知れない。
ハンガリーの水球チームはメルボルンオリンピックで金メダルを手にした。メダルを授与されるハンガリーの選手たちが喜びに浸るその瞬間にも、母国の地ではソ連軍とハンガリー市民の戦闘が継続されていた。この映画の主人公である水球チームのエースは祖国に愛する人を残したまま大会を闘い抜いていた。家族や恋人の安否もわからずに戦う彼がふと、こう漏らす。「情報が欲しい・・・」と。この危機感に共感できる日本人は少ないだろう。この映画を見たハンガリーの国民はきっと涙を流さずにはいられないと思う。あれだけ魅力的な欧州の文化の下には、確実に膨大な量の血と悲鳴が眠っている。これから見ようかと考えている人にはおススメの一作です。
深読み映画論―『暗い日曜日』の記憶
暗い日曜日への日本人の理解度があまりされてないような気もしました。
私は台湾人の父と日本人の母を持つハーフですが、小さな頃から父の仕事の関係で白人と知り合う機会が他の人より多く、この映画のイロナという女性への愛し方も常識にとらわれがちな日本人より、より深く、感情移入ができました。イロナは二人の男性を同時に深く愛します。彼女の母性というか、広い愛情や情熱がとても素敵だと思います。
ぜひ日本の人にもこのような愛し方も知ってもらえればいいなと思いました。
暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)
アキヒロの考えに共感できる自分がいる。
勿論、会社員なので表面上はそう見せないし、彼ほど極端じゃないけれど。
でも共感できるし、自分に近い人間だと思って読んでいた
だからこそ二人の心の変化というか
行方が気になってしまい、夢中で読んだ
ふたりで始めて外へ行く時は
とても嬉しくなったし、
自分ももっと人に近づきたいと思った
ミチルとアキヒロは出会えて
お互いにとって本当に良かったのだと思う
なんだか二人が羨ましくなった
正直な気持ちを書いてみました。
照れくさいけれど(笑)、そうしたくなる本でした
暗い日曜日 ― オリジナル・サウンドトラック
ドイツのAmazonで、ドイツ盤サントラを購入しました。
ドイツ盤はマリアンヌ・フェイスフルやハンス役のベン・ベッカー氏などによる『暗い日曜日』のカバーがありましたが曲数が多く、全体的にまとまりに欠けているように感じました。
個人的には、日本盤サントラが一番映画を彷彿させる構成になっていると思います。
今は日本盤サントラだけを聴いています。