
太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男- プレミアムエディション<初回生産限定> [DVD]
この映画を映画館に見に行きました。なかば強制的に友人も連れて行ったのですが・・・。激しい銃撃戦は少なく、グロいシーンが苦手な人でも見やすい作品だと思います。それに、この映画と出会わなかったら、大場栄さんの存在はおろか、その素晴らしさを知ることはなかったと思います。一緒に見に行った友人たちもきっとそう思っているはずです。戦争を知らない若い世代の人(私もその一人ですが)に見ていただき、戦争のことを学んでほしい。
話は変わりますが、この映画を見たきっかけで、竹野内豊さんのファンになりました。竹野内さんの演技にも注目です。

神様のカルテ スペシャル・エディション [DVD]
原作本は読んでいませんので
原作本にあったことはわかりませんが、
映画を見ての「神様のカルテ」の感想を挙げたいと思います。
冒頭は、櫻井翔扮する主人公「栗原一止(いちと)」が
勤務先の「本庄病院」にて日勤は内科医勤務、そして夜勤は救急医として
救急病棟にて連勤する姿が描かれています。
一止は性格のためか、病院の処理能力以上に救急車を受けてしまい
ある日には救急車が列を作ることも…。
この日も救急病棟には多くの急病患者が列をなす。
この映画には、多くの命を救いたいがために奔走する一止の姿、
それにまとう一風変わった者たちの姿が描かれている。
ある日突然、本条病院よりもはるかに大きい
「信濃大学病院」から研修を唆る封書が届く。
一止は申し込んでいないというのだが…
後半は加賀まりこ扮する「安曇 雪乃」中心のストーリー展開となる。
この映画、泣けると言ったら言葉違いなのかもしれない。
私は目がうるっときたが、涙を流すとは違う。
それよりも、地域医療激務、人員不足を深く感じた。
だが、それだけではない。
忙しい中にも人間という生きものの温かさを感じれた。

神様のカルテ スタンダード・エディション【DVD】
ちょっと変わり者の若い医師を主人公にした青春ドラマ。
大学病院での先進医療と終末医療、過疎地での地域医療などが
出てくるが、それぞれについて深く言及してるわけではなく
あくまでドラマの要素の一つ。
そういう意味では医療ドラマとは言い難い。
良くも悪くもそれほど深みはないし、医療が抱える問題について
意欲的に踏み込んだ作品でもない。
扱っているテーマは普遍的な医療ドラマでよく見る風景です。
主演の桜井翔は決してうまい役者ではないが、朴訥とした
キャラクターを丁寧に演じていたと思う。
彼の妻役の宮崎あおいは緩めの演技ながら、やはり出てくると
存在感が際立つ。彼女はもはや佇まいだけで他の俳優さんを
食ってしまうほどですね。
他の俳優陣も悪くなかった。池脇千鶴、要潤あたりは好演していた。
映画全体としては、やはり原作物の宿命か話を端折っている感が
否めず唐突な場面が多く感じられ消化不良ぎみ。
主人公の先進医療への興味や出世と泥臭い地元病院での日常との葛藤、
加賀まり子扮する末期患者との関わり合い、妻との関係性、
住んでいる一風変わった下宿での人間ドラマと、盛り込み過ぎた
ために全部が中途半端になってしまった。惜しい。
1クールドラマならそれぞれの要素を丁寧に描けると思うので、
テレビドラマ化してほしいですね。
できれば日テレ・水橋文美江あたりの脚本で。