合い言葉は勇気 完全版(1) [VHS]
三谷さんの作品が大好きな私
このドラマは、個性的なキャストで面白くて感動もする、とても贅沢なものです。
なのにDVDになってないのがざんねん。
他にも、私の一番好きなドラマ「竜馬におまかせ!」はビデオにすらなって
ません。
どこかのメーカーさん、作ってくれないかな〜
三
谷さんの作品が大好きな私
博士の愛した数式 [DVD]
暖かく、優しく、美しい。自然風景が象徴するように、純粋に美しい映画です。そして、数式の美しさも...。
巧いけれども、同じような(?)感じだった寺尾聡。記憶が80分間しか続かない「博士」は、その境遇にある種のあきらめを感じている。これに、数学者らしい(?)内向性が加わって、世捨て人的な雰囲気さえある。いわば『悟りの境地』にも似た理想像のようにもみえる。そんな博士のキャラクターに寺尾聡はぴったり。
ワンパターン演技だった吉岡秀隆もまた、演出とも相いまって「新境地」を出している。彼の「授業」がホントに素晴らしい。こんな先生に、数学を教えてもらいたかったと本気で思ってしまう。(笑)
そして、悪くは無いけど、がんばりが演技に出ちゃう深津絵里。家政婦として、女手ひとつで息子を育てるお母さん役でしたが、とっても自然で良かった。この3人の個性を、『ありのまま』に活かせたのも監督の手腕によるところが大きいと思います。
それにしても、数字(数学)というものがこんなにも美しいとは思いませんでした。物語の中で登場する『数』『記号』『数式』は、博士の言葉によってまるで生きているかのように語られます。靴のサイズ、誕生日、電話番号、等々。博士の数式に対する愛情は、数字に命を吹き込んで行くかのよう。初めて知りましたが、『友愛数』を「神の計らいを受けた絆で結ばれた数字なんだ」なんて、素晴らしすぎます!!
Reflections
約20年ぶりに聴きましたが当時中学に入学したばかりの時にはなかった発見も多いです。都会的でお洒落でせつない曲の数々...よく昔の曲に対して「今でも色褪せない」なんて表現しますが、私の感想では当時とは全く違った輝きを放っているなと思います。こんな現代に生きているからなおさら心に響くのかもしれませんね。最近のヒット曲がとても薄っぺらなものに思えてしまうほど素晴らしい作品、ずっと大切にしたい宝物です。
夢 [DVD]
黒澤映画の後期作品は、批判的な意見が多々あるが、全盛期の娯楽作品が好きな方に多い傾向にあると思われる。しかし、同一人物でも40代と70代の時にそれぞれ作った場合、本質的には、変わらなくても表現の仕方が、かなり変化するのは黒澤に限った話ではないだろうし、娯楽性が乏しいから、ダメになったという意見は、安易すぎると思う。後期作品は、スタイルは変化したが、どれも骨太でしっかりした味わいのある映画を作っていたと思う。私が特に好きな黒澤映画は、「羅生門」と「白痴」であり、観念的な作品が好きなんですが、「夢」は、そういう系譜の作品だと思うし、後期作品の中では、一番良かった気がする。
優しい時間 DVD-BOX
"売れている役者を揃えて安易な惚れた腫れたやったやらない"或いは"刺激的な素材を扇情的に心を傷つける""バラエティ紛いの下らないおふざけ"etc...
今、ドラマと言えるものはそんなものばかり、「ドラマは死んだ」と言われて久しい。
かつて「ドラマ」が"生きて"いた頃の、そんなドラマを今一度見たいならこの作品だ。
タイトルからは、ほんわかした癒し系のイメージを感じられるかもしれない。が、このドラマの"優しい"は"厳しい"とセットである。だからこそ"優しい"と言えるのだ。
それは人間関係の描写もそうだし、ドラマを見て「富良野の地」に憧れる視聴者にも凄まじい吹雪の描写となって突きつけられる。それでも尚、そこを越えてこその人と人の繋がりなのかもしれず美しい自然なのかもしれない。
「北の国から」を御覧になっていた方なら周知だろうが、実際に広大な北の大地の空間で、本当の雪が降る中でのドラマが醸し出す"生"な感覚は、他のドラマでは得難い物だ。
作者、倉本聰は言う。「ドラマは東京にしかないのか?」「知識と知恵とどちらが大事か?」
エピソードの幾つかは実際に倉本氏が富良野で体験した出来事が反映されている。そこには「都会では決して体験できない」「知恵に裏打ちされた」ドラマがある。
脚本以外にも、倉本の脚本の"行間"を実に上手く汲んだ演出、それを美しく語る渡辺俊幸の音楽の絶品さ。
賞を総なめにするレギュラー陣の演技の確かさももちろんだが、麿赤児、國村準、余貴美子、山谷初男といった渋みのある脇役陣、確かな存在感と個性を放つ富良野塾OB達、時任三郎、北島三郎、佐々木すみ江、徳重聡等のゲストといった演技陣も得難い味を出している。
観終わった後、心地良さと共に色々と考えされられる物がある作品です。
心を震わせてくれる、そんな作品です。