24のコツで中国語がびっくりするほど身につく本
nとngの発音の区別を日本語から類推できることに驚きました。確かに、言われてみればそうだなと思いましたが、今まで気づきませんでした。「生日」はshengriだったかなshenriだったかなと思ったときに、この本に載っている方法で考えればすぐにわかります。
他にもいろいろなコツが紹介されていて楽しく読めました。
イン・ザ・モーニング ベスト
「イン・ザ・モーニング」コンピシリーズ4作目にしてベスト盤の発売となりました。
そもそもコンピ集自体がベスト盤だと思うのですが、
過去3作から選りすぐりプラスαってことなので、イイ曲たっぷり収録のはず…
正しくそのとおり、買ってソンのない内容でした!!
全40曲中、ボクのお目当て、
ニック・ロウ「恋するふたり」
ギルバート・オサリバン「アローン・アゲイン」
が今回の価値でしたが、
その他名曲のカバーバージョンが数多く収録されていて、結構おもしろかったです。
プレザントヴィル「ゴー・ウェスト」
ステレオグラフ「ウォーク・ディス・ウェイ」
tangerin.「サンデイ・モーニング」
アリー・キャッツ「シュガー・ベイビー・ラヴ」
ユッスー・ンドゥール「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」
パイン・レイ「L-O-V-E」
それぞれ個性的なカバーで素直に楽しめます。
朝に限らず、いつ聴いてもいいんじゃないかなぁ…
月並みで懐古趣味なコンピに飽きたらコレですよ!!
オールド・マジック
「懐かしい魔法」か「年寄の魔法」か「老嬢」(oldmaidish)とのひっかけか?ジャケットの意味は良く分からないが、内容は大変素晴らしいものである。これはもうニック・ロウミュージックとしか言いようのない域に達しているように思える。 1曲目アコースティツクで美しい「赤信号の薔薇」は〜昔のやり方で今は切り抜けられない〜人生が続く限りこれからも覚悟を決めるとの決意宣言である。2曲目は軽妙な〜僕はもう61歳〜で始まる「チェック・アウト・タイム」。人生の終わりが近づていることがテーマだが全く重くない。3曲目「家売ります」は『マック・ザ・ナイフ』の「ハート」の雰囲気をもった静かな名曲である。〜相手がいない一人の家は刑務所のようだ、家を売って出て行こう。〜結局人間は最後は一人になるのだという厳しい現実=「老齢の孤独」がテーマだが逆にニック節全開である。4曲目は一息入れて、コミカルなオルガンブギー「繊細な男」。5曲目「本を多く読む」こそは古のスタンダードを髣髴させる本アルバムのハイライトである。〜本の多読は「孤独」「憂鬱」を紛らわすためだ〜との人生の正直な告白だ。1980年ロック・パイル『セカンド・オブ・プレジャー』の「本を書く時」へのアンサー・ソングであるようにも思える。逆に本を書くのは若くて高揚した時期だと。 以下6曲目「この雨は無礼な奴」は渋いカントリー風。7曲目「落ち着かない感じ」はマイアミ・サンバ風の軽快なナンバーだが、まだまだこんな作曲の引出しがあるとは。8曲目「毒入りの薔薇」はコステロ作のバラードだが、さすがに師匠だけあってコステロより歌が上手い。9曲目は相方であるグラント=ワトキンスが前面に出たノリの良いオルガン節「誰かが好いてくれるから」。10曲目はアメリカのシンガー・ソングライター、ジェフ=ウェストのカントリー風「全然僕を分かってない」。他人の曲が3曲続くが全く違和感がない。最後11曲目が英国60年代初頭のジェリー & ザ・ペースメーカーズ風の「本物が現れるまで」で終わる。
歌詞は単純だが滋味があり、音楽同様の深みに達している。これはもう対訳のある日本語版をお勧めする。アメリカ・アマゾンで「年々英国らしさが希薄になる、アメリカ市場に寄り過ぎ。」と「アルバム製作中にドワイト=ヨーカム(モダンカントリー・シンガー・ソングライター、グラミー賞2度受賞)を聴いていたのでは。(=英国人なのにカントリー風はやってくれるなとの意味か?)」との批判がある。比較するに本アルバムは、やはりアメリカのロックとは言い難い。またドワイトもニックほどの表現の深みには達していないと思える。英国ロックの一つの到達として本アルバムを支持したい。
Old Magic
封入のポートレートがあまりにも、耳の大きな外国人としてある時代認識されていた、E.H.エリック氏(合掌)を思い出させてくれました。良い感じに爺になったLowe氏。非常に柔らかい物腰の英国カントリーミュージックなのでしょうか?優し過ぎてとろけてしまいます。45rpm盤でワイドな溝が刻まれた、低音が余裕たっぷりな素敵なアナログ盤です。Van Dyke Parks氏がのたまうておりました、最新のメディアがアナログ盤だってことに深く納得。今技術進歩によりアナログ盤にいろいろな芸当を刻みこめるので、アナログ盤でのイッシューが増加しているのでしょうね。このレコも凄く気持ちの良い出音であります。ロックパイルの頃のアナログ盤は痒いところに手が届かないもどかしさが一杯でしたよね。ポピュラーミュージックの魔法。皆様行き着くところが何となく一緒のような。ポップスよ永遠なれであります。
レイヴ・オン・バディ・ホリー~バディ・ホリーへ捧ぐ
注:輸入盤を聴いての感想です。曲目は同じのようですが、この国内盤はSHM-CDになっている模様です(輸入盤は通常CD)。
本作は、2011年発売のバディ・ホリーのトリビュートアルバム『RAVE ON BUDDY HOLLY』です。
参加アーティストは、ポール・マッカートニー、フィオナ・アップル、パティ・スミス、ルー・リード、グラハム・ナッシュほか、そうそうたる顔ぶれ。手抜きのない、クオリティの高い仕上がりに満足です。
曲目および参加アーティストは以下の通り。
1. Dearest - The Black Keys
2. Everday - Fiona Apple & Jon Brion
3. I'ts So Easy - Paul McCartney
4. Not Fade Away - Florence + The Machine
5. (You're So Square) Baby, I Don't Care - Cee Lo Green
6. Crying, Wating, Hoping - Karen Elson
7. Rave On - Julian Casablancas
8. I'm Gonna Love You Too - Jenny O.
9. Maby Baby - Justin Townes Earle
10. Oh Boy! - She & Him
11. Changing All Those Changes - Nick Lowe
12. Words of Love - Patti Smith
13. True Love Ways - My Morning Jacket
14. That'll Be The Day - Modest Mouse
15. Well All Right - Kid Rock
16. Heartbeat - The Detroit Cobras
17. Peggy Sue - Lou Reed
18. Peggy Sue Got Married - John Doe
19. Raining In My Heart - Graham Nash
内容は、まず冒頭のザ・ブラック・キーズによる、渋い『Dearest』からして、もうすでに素晴らしいのですが、
私の主な購入目的だった3曲目、ポール・マッカートニーの『It's So Easy』が、とにかく力強くて、ヘヴィーなアレンジで良かった。
スタジオ録音とは思えぬほど熱気をはらんだ演奏で、もう60代も終わりに差しかからん年頃であるはずのポールの、ハイテンションな、貫禄の、今が絶好調とばかりの歌唱を聴くことができます(これだけ聴いても元気がでると保証できます)。
ほかにも2曲目、フィオナ・アップルとジョン・ブリオンのデュエットによる素直な『Everyday』、カレン・エルソンの可愛いらしい『Crying, Wating, Hoping』、She & Him による透き通った歌声の『Oh Boy!』など、それぞれが素晴らしく、気に入りました。
全体として、オリジナルに近いアレンジのものもあれば(たとえば Everyday、Maybe Baby、True Love Ways など)、かなり、それぞれのアーティストの個性が出ているもの(Words of Love、That'll Be The Day、Peggy Sue など)もあります。
だから、トリビュートアルバムを聴く醍醐味であるところの<彩り>という点では、むろん楽しむことも出来ますが、しかし一方で、全体にレトロな雰囲気を残すことも忘れない、まとまった1枚であるとも言えます。
バディ・ホリー好きの方はもちろん、誰か注目しているアーティストが1人でも参加しているという方なら、どなたでも楽しめる仕上がりだと思います。
(ここからは私見ですが、)あえて不満な点を申すなら、僕が好きなバディ・ホリー・ナンバーである『You've Got Love』『Listen To Me』が入っていないこと。
そんなにメジャーじゃないのか、偶然もれたのか、わかりませんが、予めわかっていたこととは言え、すこし残念でした。
そして音楽そのものに(それこそオリジナルのバディのような)<温かみ>が感じられぬこと。
しかし、これは現代のほとんどの音楽に僕が感じていることなので、今更どうのこうの言いません(ポールは温かいですよ。温かいをこえて「熱い」です)。
いずれにせよ質の高い仕上がりなので、星5つ、おすすめです。