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Blow By Blow
1975年リリース。ジェフ・ベックの名を不動のものにした作品。
まず最初に特筆したいのは『面子』が素晴らしいことだ。プロデューサーはあのジョージ・マーティンでオーケストレーション・アレンジメントも担当している。ベースはロッド・スチュアート・バンドの『I'm Sexy』のプレイで有名なフィル・チェン。キーボードはいわゆる第2期ジェフ・ベック・グループからのつきあいの盟友マックス・ミドルトン。ドラムのリチャード・ベイリーはこの時わずか18才だったが実にすばらしい(●^o^●)。
曲はスティービー・ワンダーの曲が2曲(6・7)、ビートルズの曲が1曲(2)で残りがほとんどメンバーもしくはベック自身の曲となっている。当時一緒にツアーをしていたマハビシュヌ・オーケストラにインスパイアされたような曲調が目立っている。
黒のレスポールを弾くジェフ・ベックはまさに『職人』で、オール・インスルメンタルで聴く者をノックアウトする。しかしながらピーター・バラカンも指摘している通り本アルバムではジェフ・ベック一人目立っているのでなく4人、あるいはプロデューサーのジョージ・マーティンを含め5人互角の勝負をしているところがいい結果になった気がする。
なにしろギター小僧の必須アイテムなことは間違いない。必聴!(●^o^●)
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XXX(Millions Kisses)(DVD付)
年甲斐なくエレポップ路線。かなりキラキラ。
どうもバブル青田を思い出してしまう梨花世代な曲で再デビュー。
曲はまぁそれほど悪くはない。90年台アイドルポップのような感じである。
それ以上言う事が無いのも確かですが。
PVは・・・散漫。コンセプトが明確でない上に切り替えがかなり多い。
たまにあるが細々としすぎてて何か見難いな〜ってタイプ。
マルチタレント路線がハッキリしてる人ではあるがここに手を出す必要は・・?という感じの微妙な出来。
復帰1枚目の割には地味過ぎると思う。いっそ昔の曲でも出してみるとかの方が。
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オディレイ
もしあなたが『おじさん』であるならばベックと言われて『ジェフベック』を連想するだろう。そうそうそうこの人はおじさん度数測定機なのである。この人の音楽はなかなか単純に解釈できない。コラージュ的な手法を用いているからである。既存のポップ形式におさまりきらない作戦できているから。すなわちおもちゃ箱をひっくりかえしたようなそんなわくわく感覚がいっぱいつまっている。ある意味ポップミュージックは一度行き詰まった。その閉塞感覚を打ち砕いたのがこのアルバム。
へんてこりんなものがつなぎ合わされているが、全体的にはポップにしあがっている。これは奇跡と言える。インテリのやるミクスチャー音楽。 10点中9点
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Bossa Nova Soul Samba
ボサノバと言えば大半は、サラリとした爽やかなイメージ。しかし、このケベックのアルバムはドロリとしたボサノバとなっている。ボサノバとケベックのテナーが上手く融合しているというよりも、ケベックのテナーがボサノバを飲み込んでしまっているといった印象。むさ苦しい程に黒くドロリとしたテナーが、ボサノバとは対極にある様に感じるが決して違和感は無い。聴けば聴くほどに味が出てくるスルメのようなアルバムです。
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PERFECT BEST
今さらなんですが、見つけて何気なく購入したこのBEST。俊ちゃんのいた時代だってひと通り聴いてはいたけれど…、第一章ってこんなに凄かった?第二章から新生まで、ちゃんと見届けているからこそ、改めて衝撃的に素晴らしいことを再認識。第一章は別格。。。
また中身の充実感に驚き。BESTがSINGLE&SELECTで2枚も入っていてどちらも秀逸!しかもDVDにも21曲+メイキング!懐かしい彼等のパフォーマンスや髪型の変遷を楽しめて、特に私の大好きなCarry OnのPVが、何度でも観れる。過ぎた時代を惜しむのはナンセンス、今の篤志くんを応援するんだ、と自分に言い聞かせながらも、これ一つで、いつでもあの時代に戻れる…、宝物になってしまった。