海猿 UMIZARU EVOLUTION DVD-BOX
連ドラで放映しているときは「このドラマはイマイチだけど映画を見るために見ておこう」と思っていましたが、最近見返して見てその感想は180度変わりました。映画のためのドラマなんてとんでもないです。そう思ってしまったことを謝りたいくらいです。このドラマを見なくて映画を語ることはできません。
このドラマのいいところはまずキャストの良さです。主演の2人以外でもみんな良かったです。ハズレが一人もいません。次に脚本が良いです。1話完結のドラマだと良くあるのが、「第何話はよかったけど第何話はイマイチだったな」という感想だと思います。しかし、このドラマは全話面白いです。こんなドラマも珍しいのではないかと思います。
映画を見て感動した人は是非みることをお勧めします。新たな発見もあるし、面白く見ることができます。
特攻の島 3 (芳文社コミックス)
あくまでも個人の感想になりますが、前二巻よりも「漫画らしくなってきた」と思います。
これは悪い意味ではなく、読者に「歴史そのものを学ぶ」のではなく「歴史から学べること」を伝える切り口として、ようやく漫画としての形が具体化した、という意味です。
歴史そのものを学びたいなら、それに相応しい本がいくらでもあります。
現地に足を運んだり、当時を知るかたに取材してみるのも、貴重なことでしょう。
ただ、歴史から学ぶことや、過去に生きた人々について伝えるためには「今の言葉」にしてやる必要があるのだと思います。
それが物語だとすると、歴史作品としては「正当」ではなく、やや回り道して伝わることから「誤解」も生まれるでしょうが、それでも今の人々に「戦争」を伝える手段としては間口が広いと感じます。
本作で語られる「きれい過ぎる言葉」も、物語として許される範囲だと感じますし、国や誰かのため、とか、生きる意味、死んでいく意味、といった命題に向き合うことに「右も左もない」と思います。
ようはそこから導き出されるべき「個々の選択肢」が、作者によって限定されてしまわないような、フェアさだけ失われなければ、漫画という読み物は、他では得難い柔軟性が発揮されるのだと思うのです。
まあ、なにを言っても、少しだけ期待していた展開になってきて、先が気になっちゃってる読者の「贔屓」でしかないんですがね。
特攻の島 1 (芳文社コミックス)
服装その他、時代考証から考えて明らかにおかしい点がいくつかある。更に、上官との間ではありえない会話がいくつか。その点で、正直がっかり。ストレートな会話で感情を盛り立てるのが、この作者の持ち味であるのも事実なのだが、ここまでやりすぎると正直言ってがっかり。
現代のガキが戦場に紛れ込んで正義感を振り回すとこんな感じか?
フィクションとして割り切って読む分には、許容範囲か。
海猿 スタンダード・エディション [DVD]
とても面白いと聞いていたので先日見てみました。
伊藤英明の演技がとても良かったです。お笑いのシーンや
真剣な顔、かわいい一面など見事に演じていました。
多くの方が書いているように、恋愛部分が中途半端でしたが
全編通して男の友情をひしひしと感じさせてくれました。
水中で酸素が少なくなっていく様子にどきどきハラハラ!
見た後にスカッとする作品です!
拝金
ホリエモンの処女小説。欲にまみれて欲を突き抜けるという感覚は薄々気づいていたけど、本書を読んでみて再度新鮮に響いた。確かに金があれば欲から解放されるかもしれない。
ジェットコースターの様な物語の展開がよい。ニュースやホリエモンの本で知っていた事柄が、成長する若者の目で臨場感を持って眺められる。
非常にライトな小説なので、どんなタイプの人でも簡単に読めてしまうと思う。イラストが漫画なのも手伝って、今まで本をあまり読んだことのない人にとっても、入り口としてよいと思う。
ネタはいくらでもあるホリエモンがどうしてこのタイミングで本書を上梓したのか考えてみると面白い。電子出版への遊びを交えたチャレンジなのか、自己顕示欲なのか、自分も普通の人間だと言う真実を伝えたかったのか。しかし文章の背景に一瞬感じられる真実のようなものでさえも、ひょいとかわして飄々としている氏の姿が浮かび上がってくる。
尊敬されようとすれば、尊敬されるような態度を取れば良い。例えば、汗水流した話、社会に貢献する話をすればたいていの人は尊敬する。そういう、杓子定規なやり方を嫌う天の邪気な、それでいて魅力的な氏の姿が本書を通してまたしても浮かび上がってきた。