ストーリーテリング―その心と技
ストーリーテリングを行うためにはどうすればよいかのいろはが全て書かれています。図書館員さん、読み聞かせを行うボランティアの方、教師の方などおすすめです。私は絵本の読みきかせを子供にする機会があり勉強するためにこの本を図書館で借りました。
以下のことが大変勉強になりました。
・ストーリーテリングには長い歴史があったこと。
・子供にお話を語ることが、教育にどれだけ有効であるかということ。
ストーリーテリング→文学としてお話を丸ごと楽しめる→聞いていておもしろいとわかる→イメージ化する力→創造性→文字に興味を持ち、読み方が知りたくなる
・プロのストーリーテラーがいるほど、読み聞かせの技術を得れば得るほど聞き手の心をひきつけることができること。
・どんなお話がどの年代の子供にむいているのか。
・どうやって読み聞かせをすればよいのか。
などなど
わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋)
死ぬことの意味がだんだん分かってきて、恐い!と泣く息子に、幼稚園の先生が勧めてくれた本です。人はみんなアナグマのようにいつかトンネルの向こうに行ってしまうんだよ、と言うと初めは泣きましたが何度も読んでというのです。読むたびに少しずつ落ち着いていきました。私もアナグマのように人に慕われる人になりたい、と思いましたし息子にもそうなって欲しい。なので、息子が大きくなるまで大事にとっておきたいと思います。
ココロ図書館 ORIGINAL SOUNDTRACK
全編アコースティックなサウンドで構成された、心に優しい音楽集です。もともとの作品が持っている「やさしさ」が溢れているそれぞれの曲は、聴く人の心にもそのやさしさを染み渡らせていきます。
坂本龍一氏の「energy flow」(シングル・ウラBTTB収録)あたりに癒しを感じた人にはもう間違いなくお勧めできます。なんだか、部屋に花や観葉植物の鉢植えの2つ3つ置いて愛でたくなるような、そんな気持ちを喚起してくれる、心を少し豊かにしてくれるアルバムです。
ちなみにHDCDという特殊なフォーマットで収録されたCDですので、対応するCDプレイヤーでは普通のCDよりはるかに高音質で楽しむことができます。音域が豊かなアルバムなので、対応機器をお持ちの方のリスニングチェック用にもいいかもしれませんね。
LAST(初回生産限定盤)
文句なし。今回はガッツリな感じ。バラードは少ない。
期待をして、このアルバムを待っていたが、この期待を別の意味でガッツリ超えてきてくれた。
この人たちの作る曲は、『おもしろい』って書くと変かもしれない。 これから、発表する曲は全て聴きたくなる曲を創ってくれる。
曲が100を超えた でもこんなに、良い曲を創れる UVERworldはこれからも、新しい挑戦をしてほしい。 以上
心と響き合う読書案内 (PHP新書)
「本についての本」を読むのが好きだ。
まして、それが好きな文筆家の手によるものなら、嬉しくてわくわくしてしまう。
尊敬するあの人の書斎におじゃまして、一冊ずつ説明を聞きながら、本棚を見せてもらっているような幸せを感じる。
本書は「春」「夏」「秋」「冬」4つのパートに分かれていて、全部で52冊ぶんの読書案内を読むことができる。
それぞれの文章は長くても5〜6ページにまとめられ、語りかけるようなやさしい言葉で書かれているので、とても読みやすい。
…と思ったらそれもそのはず、これは、小川洋子さんがパーソナリティをつとめている実際のラジオ番組を書籍化した本なのでした。
未読の本に出会える喜びはもちろんだけど、それに加えて、いつか読んだあの名作が、小川洋子さんの目を通すとどんなふうに見えるのか、作家のまなざしを疑似体験できるのが楽しい。
印象にのこったのは、本書の冒頭に置かれている一冊、金子みすゞ「わたしと小鳥と鈴と」の案内文。
金子みすゞの詩は、子供のころから当たり前に読んでいて、詩人が若くして亡くなったこともぼんやり知っていた。
だけど、彼女が26歳で自死しなければならなかったその理由を、わたしはこの本を読んで初めて知った。
「銀河鉄道の夜」の宮澤賢治について描写した一文も心にのこる。
「文学の世界にもたくさんのきらめく星がありますが、宮澤賢治だけは、一番星のように、一人空の高いところで静かに光を放っています。」
小川洋子さんにとって特別な本である「アンネの日記」や、ホロコーストを扱った書物としてアンネの日記と双璧をなす「夜と霧」。
「冬の犬」「銀の匙」「阿房列車」「富士日記」……
大好きな本たちが新しい表情でずらりと並んでいて、旧友に再会したみたいに興奮してしまう。
何か心に残る本を読みたいけれど、何がおもしろいかわからないという方や、名作とよばれる本はだいたい読みつくしたという本好きの方にもおすすめです。