いつすべきか?119番
先日、姉から母がトイレで倒れていたと聞きました。
その際救急車で運ばれ、ただの貧血だったとの事で一安心しました。
ただ、今後両親、祖父母も年齢を重ねるごとに、こういった事態が多くなると思うと、
ちょっと怖いなあと思います。
そういう時に、たまたまこの本の事をある人から聞きました。
本の要旨としては「重病の予備症状となる軽微な症状を見逃さず適切に救急車を呼ぶ事で、
早期発見により、命を救えたり、重篤にならずに済んだり、病気の回復が望める可能性が高まる」という感じです。
その為の適切な知識を得れる事がこの本の一番のメリットです。
著者は救急医療の医師として現場で働く中で、救急車で運ばれてきて最善の医療処置を尽くしたが
病気の発見が遅く命を落としたり、後遺症を残すというケースをたくさん目の当たりにしているそうです。
逆に早期発見した為に、症状が著しく改善したり、命が救えるケースもあるとのことです。
どうにかしてあげたいという気持ちで最善を尽くすが、どうにもならない現実。またその虚空感。
日々の悔しい想いから社会の為にと、この本を書かれた著者の志に非常に心を打たれました。
保険ではお金はおりるけど命は救えません。
ですが、この本では適切な知識を得ることで命が救える可能性が高まると思います。
そういった意味でこの本は、「保険より価値があり、保険より安い保険」だと思います。
万が一に備えて一家に一冊置いておきたい一冊であり、
また実家に住んでいる親御さんへのプレゼントとしてもお勧めの一冊です。
膵臓の病気 急性膵炎、慢性膵炎、膵臓ガンの治し方 (健康ライブラリーイラスト版)
膵臓は、脊椎動物の器官のひとつで、膵液と呼ばれる消化酵素を含む液体を分泌し、
それを消化管に送り込む外分泌腺である。
また、膵臓の中には、ランゲルハンス島と呼ばれる球状に小さな細胞の集塊が無数に散らばっている。
ランゲルハンス島は、1個1個が微小な臓器と考えられ、インスリン、グルカゴンなどのホルモンを血液中に分泌する内分泌腺である。
デコの分泌に異常が出ると糖尿病になるのであるが、本書では急性及び慢性の膵炎、肝臓がんが取り上げられ
糖尿病には言及がない。
急性膵炎診療ガイドライン〈2010〉
エビデンスに基づいているような体裁ですが、推奨はエビデンスに完全に基づいている訳ではないので注意が必要です。
例えば、
『選択的消化管除菌(SDD)は重症例の感染性合併症および死亡率を低下させる根拠に乏しい。』
と
『重症急性膵炎発症早期のCDHFは、多臓器不全への進展を防止する可能性がある。』
はどっちも書いていることは同じですよね。
『SDDは重症例の感染性合併症および死亡率を低下させる可能性がある。』
と
『重症急性膵炎発症早期のCHDFは、多臓器不全への進展を防止する根拠に乏しい。』
であってもいいわけです。
でも印象はかなり違います。
日本の現状にあわせて推奨を作っているので、このように苦しくなるのでしょう。
ただ、いろんな文献・画像を集めてくれていますし、日本の現状も知ることができるという意味で、膵炎診療に携わる人にとって必読の書であることには異論ありません。
科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン
ガイドラインが多くて全部買っていたら大変ですが、胆のう炎、胆管炎は多いので持っていた損はないでしょう。
治療のアルゴリズムも載っていて見やすいです。職場に1冊あれば良いでしょう。
膵炎の人の食卓 (美味しい・ヘルシー・クッキング)
家族がすい炎になり、購入しました。病気の基礎知識、気をつけるべきことがわかります。メニューも作りやすいもので、ポイントをおさえれば特別なものでなくてもよいとわかり、安心しました。すい炎に関する本は意外に少なくて、けっこう探しました。病気と暮らしていくための基本になる一冊だと思います。