ラブ・セレナーデ
映画は70年代オーストラリアの片田舎のDJがらみのラブコメディーです。
オーストラリアの片田舎って言うと、田舎の田舎ですね。選曲もそれっぽくて意外に味わい深いのものがあります。
田舎のディスコみたいな、感じがします。リーゼントで、バンプを踊っている感じです。
カッコ良さげだけど、カッコ悪い、でもカッコつけようとして、カッコ悪いのはカッコイイみたいな、不思議な味わいがあります。
ソウルとはいえ、白っぽいソウルです。改めて聴くとヴァン・マッコイの“ハッスル”なんて、アレンジはほとんどポール・モーリアみたいです。
こんな味わいは、根っからのソウル好きのタランティーノのサントラには期待できませんね。
意外に貴重。
I Love You
収録曲はどれも有名で誰もが聞いたことのある名曲揃い。
レーベルの枠を超えて、よくこのラインナップを揃えたなと感心する。
しかし、オリジナリティゼロのお手軽コンピレーションCDを手放しで褒めることはできない。
このコンピCDを入り口にしてどれだけ洋楽人口が増えるのか?後々、洋楽CD(各アーティストのオリジナルアルバム)が売れるようになるのか?と考えたとき、その可能性はほぼゼロに近いと思われる。
なぜなら、大方の購入者がこのコンピCDを買って満足してしまうから。
彼らがもし次に買うとしたら、このコンピCDの続編くらいのものだろう(もし作られればの話だが・・・)。
純粋なる商売目当てのコンピCDは音楽文化を破壊することをレコード会社はいい加減学ぶべきだ。
ソング・フォー・ユー~ラヴ・ソングス・オン・チェロ2
どの曲も誰もが耳に挟んだことのある懐かしい曲です。
クラシック音楽だと敬遠してしまう方も、よく知っている曲をチェロで演奏しているというのだったらまた違った聴き方を気軽に楽しめると思います。
私は特に11曲目のビリージョエルのオネスティがお気に入りです。チェロの音の優しさやふくらみがとても胸に響きます。
ベストヒット80’s
通常、80年代オムニバスともなれば、あの曲が入ってない、このアーティストならその曲じゃなくてあの曲だろう、等の想いがつきものですが、本作においてはそれがありません。そう思わせる以前に「これでもか」と言わんばかりに、ベタでコテコテなナンバーが連続していき、どっぷりと80年代に引きずり込んでくれます。痒いところに手が届くと言うか、とにかく心地よいのです。また、二枚組ですが、それぞれロック集、バラード集になっていて聴きやすく、 飽きがこないのも特徴です。個人的には、それぞれ10曲目まで最高の流れになっている気がします。ぜひ手にとって聴いてみて下さい。
ラブ・セレナーデ [DVD]
この映画は思わぬ拾い物でした。この作品の面白さを言葉で伝達するのは難しいですね。画面の空白とか間とかの面白さ、これが一番大きいかな。
オーストラリア映画界では、なぜか面白い女性監督がこの当時よく出てきてました。「女と女と井戸の中」の監督とか、「ピアノレッスン」の監督とか。作風にも共通点がある。北野ブルーとはちょっと違うけど青っぽい画面。この世の果てのような空気感。