青春歌年鑑 60年代総集編
私自身は60年代に郷愁を感じる世代ではありません。
このCDに納められている人は、私にとっては名前は知っているものの気づいたときには既になくなっていた人若しくは現役で歌を歌っていない人、というイメージです。
曲もまた何かの折に、誰かがトリビュートソングとして歌っていたのを聴いたことがある、という程度で、原曲初めてというのが多いです。
今とは比べものにならないくらいシンプルなアレンジの曲ばかり。
詩も今と比べると言葉数も少ないし、メロディラインも奇をてらわずシンプルで、聞き手の気持ちを故意に煽るようなものはみあたりません。
でも、びっくりするくらい心が動かされます。
歌を聴いていて、自然に涙が出てきたのは初めてです。
特に坂本 九さん、越路吹雪さんの歌は深い!
これほど詩情あふれる歌い方を嫌味なくできる歌手が、今の「アーティスト」達の中にどれだけいることでしょう。
こころのひだにそぉっと触れてくれる、そして染みとおってゆっくり満たしてくれる、こんな風に歌える人が昔はいたんですねぇ。
森山良子スーパー・ベスト
森山良子のファンならずとも「涙そうそう」をはじめとして全16曲を収めたCDはどれもスタンダードナンバーであり、どれを聞いても心地よく心に響く。
さっそくiPodにいれていつでも、どこでも聞けるようにしている。広い音域を自由にカバーする独特の歌声は歌姫か天使の声のように聞こえる。
森山良子の歌は古くはカセットテープで再生していたが、これで7枚目のCDの収集になった。どれを買っても後悔しないのはファンだけでないだろうと思う。