もしもし下北沢 (幻冬舎文庫)
きっとばななさんは下北沢という街が大好きなんだろう。
調べてみたら、主人公の働く「レ・リアン」というお店は実在したんですね。
本の中での出来事と同じく、お店が取り壊しになってしまったのも本当。俳優の竹中さんがいらしてたのも本当。
おそらく小説に出てくる下北沢の他の素敵なお店たちもばななさんが実際に大好きなお店たちなのでしょう。
本の中で大好きな街に主人公を住まわせ、新しい人生を歩かせようとする・・・。
ばななさんの下北沢に対する愛がひしひしと伝わってきます。
この本は、下北沢を愛する人にとっては宝物のように愛おしい本になるに違いありません。
大好きだった父親が知らない女と心中した。そんな傷、忘れろって言われたって忘れられるはずない。
でも何があったって、人はすべてを受け入れて生き続けなければならない。
どんな状況でも好きな場所で好きな人たちと一緒に日々をコツコツと大切に丁寧に生きること・・・。
無意識にしている当たり前の生活が実はどれほど意味があるのか。
これはばななさんがいつも描いていることに共通するけど、究極な癒しと救いでもある。
こんな凄いことを何でもないことのようにさらっと書いてしまうばななさんってやっぱり好きだー。
出てくる食べ物も、相変わらずいちいち美味しいそう。やっぱりばななさんの本を読むと 生きる = 食べる を痛感する。
だからこそ、食べることはおろそかにしちゃいけない。
私はどんなに食い意地意地はってると言われても一生懸命、貪欲に美味しい物を求めていこう!!と改めて思いました(笑)
スウィート・ヒアアフター
フワフワした中でお話が進んでいく感じがしました。 主人公の生きている世界が現実半分だからなのでしょうか。 主人公の存在感はしっかりとあるのですが、私の中を素通りしてとどまらないので、フワフワした感覚が最後まで定着を邪魔していました。 このスッキリしない感じは何なんでしょう。 私の感じ方の問題なだけで、ストーリーの方は、いつも通り優しく暖かかったです。
ウニヒピリ ホ・オポノポノで出会った「ほんとうの自分」
この本を読み始めてすぐに、ウニヒピリ(インナーチャイルド)と、繋がりました。
母なるウハネ(顕在意識)が、ウニヒピリ(潜在意識)にかけていた負荷や、苦しみを与えてきたこと
本当に申し訳ない気持ちになり、何と言ってよいか、わからないくらいでした。
ホ・オポノポノの4つの言葉では、伝えきれないほどの、贖罪の念が湧いてきました。
ほぼ一晩かけて、ウニヒピリに、クリーニングさせていただき、少し落ち着きました。
ホ・オポノポノを実践していて、なにかピンとこなかったりしている方には
この本が言わんとしていることが、腑に落ちるのではないでしょうか。
ウニヒピリは、叱咤激励よりも、たぶん、褒めたり認めてあげたりするほうが
力になってくれるのだと感じました。
子供と同じように、愛情をかけて、根気強く接することで
ウニヒピリのほうでもまた、クリーニングをサポートする意欲が湧くのではないかと。
もっと、わくわくすること、大好きなこと、満足することを、自分自身に赦してあげることで
ウニヒピリとも、繋がりやすくなるのだと思います。
ホ・オポノポノの、深遠さを、またひとつ、学ばせてもらいました。
ありがとうございます。
3日で運がよくなる「そうじ力」 (王様文庫)
そろそろ大掃除のシーズンだなと思った12月に、書店で著者の本がずらり並ぶ中、いちばんリーズナブルだった本書を購入。
そうじの大切を実生活にもとづいて全編にわたって書かれている。
トイレ、浴室、キッチン、寝室、玄関など、家の場所ごと解説してあるところは、自分の家の状況を思い浮かべながら読んだ。
読めば、誰でも「うー、そうじがしたい!」と思うはず。
興味深かったのは、仕事で人脈を増やしたいのなら → 名刺を整理。お金を増やしたいのなら → お金を磨くことの項目。
これを読んだ翌日、会社のゴムでまとめてあった名刺の束を整理。嫁さんにはお札をキレイに財布にいれろと指導。
ちょっとしたそうじが、プラスのスパイラルを起こす「そうじ力」、あなどれませんぞ!
The Ig Nobel Prizes
この本を読めば、けっこう多くの人様が鼻クソをほじっていることがわかるし、バタートーストを落とすとバターの面が床に付く場合が多いことがわかるし、人がどのくらいの率で地獄に行くのかもわかる。日本のテレビ番組で言ったら、「トリビアの泉」のムダ知識と「探偵ナイトスクープ」のチャレンジ精神とを合わせ、それにシニカルさを加えたような感じ。笑いのツボは、やっぱり万国共通だった。
有名どころでは、フランスのシラク大統領やアメリカのクエール元副大統領といった面々にも賞が贈られている。受賞理由はそれぞれ「原爆投下50周年を核実験で記念した」ことと「自分の迷言によって教育の重要性を雄弁に訴えた」こと(いやはやシニカル!)。日本人の受賞者では犬語翻訳機、「バウリンガル」の開発者がいっとき有名になったけれど、それ以外にも「ミニ恐竜とミニ女王の化石」を見つけた方、「ハトにピカソとモネの作品の識別を訓練」させた方、「兼六園の銅像がハトに人気のない理由」を考えた方……まだまだたくさんいたいた。
私のベストは「ジャコウネコの排出物から集めた世界一高価なコーヒー」。グッドアイディアだし、けっこう美味しそうなんじゃと思っていたけれど、鼻をつまんで目ん玉をひんむいて試飲するゲストの方々の写真を見て大爆笑した。しかもなんとそのゲストの方々は、本家ノーベル賞を受賞した先生たちだというからすごい!
ムダと思える研究も、人類の進歩に役立つ……とかそんなことを考える必要まったくナシ。読んでただゲラゲラ笑うための本でした。