あたらしい朝(2)<完> (アフタヌーンKC)
煮え切らない展開の一巻からずいぶん時間が経った。
もしかして未完に終わるのかと思っていた頃、書店に並んでいるのを見つける。
正直買うのを迷ったが、やはり気になるのでレジへ。
で、そのままスターバックスでページを捲る。
前回の爆発後から話は始まる。
戦友の突然の死。険しさを増す戦況。
当てにしていた金と共に、脆くも崩れ去る儚い夢。
初めて目の前に突きつけられる現実。
なんとなく抱いていた甘い空想を真っ向から否定されたような。
ずっと逃げ続けていた恐ろしい影に、とうとう捕まえられてしまったかのような。
だが。
それらの経験を通して、徐々に生きる意味を見出すマックス。
今出来る最良のことはなにか。
人生で最も重要な事とは。希望とは。
多分、それは土の中に埋まった金ではなく、自ら人生を切り開く意思にこそある…。
いつかきっとマックスは、あの温泉に戻ってくる事だろう。
マックスのこれからを信じる事が出来る、いい終わり方だったと思う。
まぁドイツ人がこんなに感傷的にモノを考える人種だとすれば、だけど。
新装版 茄子 上 (アフタヌーンKC)
アニメ「アンダルシアの夏」が好きで原作目的で購入。もっとアレンジしていると思ってたのですが、相当原作に忠実だったんですね。。これだけで連載してくれないだろうか・・
新装版 茄子 下 (アフタヌーンKC)
昔、発売された茄子をリニューアルしたものですが
全3巻だったものを全2巻にしているので結構な分厚さでやや読みにくいです(各巻約300P)
新作として収録されている作品の詳細としては
茄子、上巻「空中菜園」に登場した横島君のその後の話です。
大王 (Cue comics)
黒田硫黄といえば長編「大日本天狗党絵詞」が代表作ですが、これは今のところ唯一の短編集です。 デビューからの読み切り発表作を収録しています。本格連載だった「天狗党」と比べれば構成の荒さ (それが一面黒田硫黄の売りでもあるのですが)が見られるものの、とりあえず黒田の世界を知るにはお薦め。 「あさがお」「The World Cup 1962」「西遊記を読む」あたりがお薦め。