戦後行政の構造とディレンマ―予防接種行政の変遷
戦後の予防接種行政の中から行政が向き合うジレンマの話を考える
何かをして結果として失敗して被害を出した「作為過誤」と
何かをしなくて被害を防げなかった「不作為過誤」に分けて
じゃあ予防接種ってどうなのよと考えていく
予防接種GHQの指導の下、ある種軍政的な側面で始まった
そして厚生省が主導権をとる形に移行して
どんどん予防接種しようずwww、となってしまくったが
やがてはB型肝炎のような接種現場での事故や
回避できたはずの副作用の問題が顕在化してくる
で、今度は現場や行政のほうがだんだんと腰が引けていて
強制とは名ばかりのザルな接種率になったり
あるいはヒブワクチンみたいに有効なのにやらない、というところに
また国が強制してやるというよりも親に「ご理解とご協力」をたのむ感じになった
たぶん、こういう構造ってどの分野でもあるんだろうな
おいらが思うに、人に恨まれるのも「公」の役割なのだ、と
「社会防衛のためにあなたのお子さんはワクチンの副作用で死にました
国としては社会全体のことを考えて強制したので、恨むなら恨んでください」
「副作用の問題で責任を取りたくないので、接種は自己責任です
接種せずに感染するのも、接種して副作用になるのも親の責任です。シラネ」
どっちが健全で税金を払うにふさわしい「公」なのであろうか
由井寅子の予防接種と医原病入門―2005年度ホメオパシーキッズトラウマ基礎セミナー録出 (ホメオパシー講演録―ハーネマン生誕250周年記念 (2))
タイトルも本の外観も難そうな感じだったので、本が届いた時には「失敗したかな〜!?」と、正直そう思いました。でも読んでみると、タイトルや外観に反して比較的読み易く、さらっと読み終えることが出来ました。ただ、「マヤズム」だとかの専門用語(?)と思われる単語や、極言っぽい内容がところどころにあって、それらについては中々理解し難かったけれど、免疫力=(身体の持つ)自然治癒力だと言っている点や、ウィルスが悪いのではない、病気に罹り易い土壌があるのが問題だと言っている点などの、著者の考え方のベースにあるものは十分納得出来たし、共感出来るものがあったので、星4つかな。