番狂わせ 警視庁警備部特殊車輌二課
押井監督の持論が好きで、著作はほとんど購入している者です。
「監督がパトレイバーの小説を出す」と聞き、発売日に購入しました。
久しぶりに読み返したのを機に、レビューを書こうと思います。
すでに多くの方が書かれているように、パトの続編としてほとんど評価に値しなません。
特車二課のその後を純粋に描くなら、キャラを劣化コピーにはしてほしくなかったし、盛り上がりに欠ける事件の展開、申し訳程度に登場する他作者のキャラクター、121ページに居ないはずの大田原が発言したりと、目も当てられません。
でも、押井ファンの私としては、なかなか楽しめました。
監督は前著『勝つために戦え!』(エンターブレイン 2006年03月 発行)で、サッカーに対する持論、薀蓄を展開しています。その分量や内容は、他の話題との関係で、少し寂しいものがありました。
今作は、「パトレイバーの続編小説」としてではなく、「『勝つために戦え!』の続き」として読めばかなり楽しめます。
他の方が書いていましたが、「サッカーを語りたい押井」と「パトの続編で安牌を切りたい編集者」との妥協の産物のような気がしてなりません。
採算は取れないかもしれませんが、サッカーの薀蓄は対談本として、監督の意欲は出ないかもしれませんが、パトの続編は純粋に小説を、と分けて出版して欲しかったというのが、正直な感想です。
以前、監督は映画『イノセンス』でIGの石川社長にギャラをかなり減らされた(たしか半分)という記事を読みました。私は勝手に「その代わりに『立喰師列伝』を撮ったんだな」と推測していますが、こんな感じの取引を今作でもして欲しかったです。
評価としては、定価で購入した場合、小説としては★、薀蓄本としては★★★★といったところでしょうか。
総合評価は「まぁ、1575円ならいいかな」ということで「It's OK」とさせていただきます。
機動警察パトレイバー2 the Movie/オリジナル・サウンドトラック"P2"
今でも初めて聴いた衝撃は忘れられません。
アンナチュラル・シティとエイジア
後に5.1サラウンド版の時に男性の生声に差し替えられてしまいましたが
元来の機械加工のコーラスの方が虚像の都市のイメージにピッタリです。
忘れ去られた物の慟哭、そしてそれでもなお存在し続ける都市。
地の底から沸き上がる重低音。
アニメ映画音楽の転換期になった作品です。
由紀さおり35周年記念スペシャルプレミアムコレクション
服部良一先生の作曲による究極の隠れた名曲「君の名はさくら」・・・日本調ポップ、ジャパニーズ・エレガンスの極みです。この歌が初CD化されただけでも"買い"です。
曲目がアップされていませんでしたが、次の通りです。
枯葉の街/クレオパトラの涙/この愛を永遠に/ヴァリーエ/陶酔のワルツ/雪のワルツ/みち潮/ルイ/春の嵐/さよならの走り書き/かたちばかりの幸福/ガラスの日々/愛を切り札にして/ロマンスに乾杯/君の名はさくら/お先にどうぞ。
Luzerne クレオパトラ エスプレッソカップ&ソーサー ゴールド CP6012GD CP6114GD
接客用として2セット購入しました。エスプレッソカップなのでちょっとサイズ的には小さいかなと思いましたが、接客用には逆にちょうどよかったです。お客様の反応も良いため重宝しています。次はプラチナカラーを2セット購入しようと思っています。
ROME [ローマ] 〈後編〉 [DVD]
後編は、カエサルの遺言によりオクタヴィアヌスが養子になるところからクレオパトラが死ぬまで。ブルータスの母親(=カエサルの愛人)がしつこくて辟易するが、やはり後編も面白い。あのカエサリオンはその後どうなったのだろうか、などと余計な心配をしてしまった(笑)。
この時代のことについては基礎知識がないため、ときおり西洋史辞典などを引きながら見ていたが、ブルータス、アントニウス、キケロ、プトレイマイオスなど、やはり映像で見ると記憶に残る。もっと続きを見たい。後編では、刑事裁判(弁護人の活躍。人殺しの場面が多い割には逮捕されることがなかったのに、今回は逮捕された。)と刑罰の執行(罪人を逃してもいいの?)、同業者組合のなわばり争い、飛び道具として槍が登場してきた戦争など、当時の様子がよくわかる。これをきっかけにして、古代ローマに関する本を読んでみようと思った。