GANG AGE CUBIST
X JAPANのベーシスト、heathが、アルバムを発表。当時、音楽的に3つの方向性を持っていたという彼が、そのうちの二面を見せている。セッション・メンバーと作り上げたグルーヴのあるバンド・サウンドを押し出すサイドと、リミックスという手法での"個人作業"的なサイド。2ディスクに分けたことによって、よりわかりやすくなっている。プロデューサーは、COSA NOSTRAの桜井鉄太郎。
EARLY・DAYS:ベスト・オブ・レッド・ツェッペリン VOL.1
初期の4枚から選ばれたハードロック(現在のメタルの源流)ばかりから
成る最新編集のベスト盤です。
元祖ハードロックとしてのゼップはこの一枚で充分ともいえるでしょう。
21世紀の現在では、全曲ともに、古典中の古典といえる曲ばかりです。
いまだにシングル盤は未発売の"Stairway To Heaven"が収録されており、
この曲を聞くためには、一枚物のCDとしては、本CDか4枚目を
購入することになりますが、もしゼップ初心者の方がどちらにしようか
迷っている場合は、ハード・メタル系が好みなら本CDを、
ゼップの幅広い音楽性を楽しみたいなら4枚目をお薦めします。
Led Zeppelin
僅か30時間で録音したとは思えない、轟音へヴィ・ロック・アルバムの記念すべき誕生アルバム。ペイジの素晴らしいブルースの解釈で、完璧に計算し尽くされたサウンド、つくりは特筆に値する。特に;コンパクトにしてキャッチーな“グッド・タイムス・バッド・タイムス”に“コミュニケイション・ブレイクダウン”、実験的にして豪快な“幻惑されて”と、既にゼップの二面性が成立している点は、ちょっと怖気づいてしまう。やっぱりゼップははじめから特別な存在だったんだ、と思わせてしまう、そんな出来過ぎデビュー・アルバム。
Led Zeppelin III
評価が低いらしい。なぜ・・・?
確かにツェッペリンといえばあのギターリフと絶叫。それがこの「III」には欠けているのは事実。後半はフォークっぽいし、力は抜けている。けど、そこを評価してほしい。ペイジもプラントもバカじゃない。当時は何らかの理由があってこの音にたどり着いたはず。だって「Tangerine」も「Bron-y-aur Stomp」も最高じゃん。傑作って言われてる「IV」のサウンドには確実に「III」の命が宿ってる。逆にツェッペリンのようなバンドにこんな曲が書けるってのがすごいよ。僕はこのアルバムを聴くときは6曲目から入ります。
てゆーかこのアルバム、後半の方がパワーを感じるけどな。確かに「移民の歌」は最高だけどね。僕は後半に力を感じる、ってことはメンバーがやりたかったことは後半のサウンドってことじゃないかな。当時って新しいことするととにかく叩かれる時代ではあったと思うけど・・・。
レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
今はペイ爺になってしまったけどこの映画の頃のペイジ先生は無敵でした。
まだ、ホームビデオとかDVDとか無かった頃で映画でしかZEPを拝む術がなかった時代。70年代後半に高校生だった我々世代にとって、彼らは既に神格化された存在でした。その絶頂期のライヴ映像として、名画座やオールナイトの上映(ウッドストックやラストワルツとの2本立、3本立もありました)を「ぴあ」でチェックして繰返し足を運んだものです。ZEPの生は拝めなかった分、この映像の姿が目に焼き付き、今のロック・ミュージシャンの比ではない、あり得ないほどの崇拝の念を抱いた若者は多かったのではないでしょうか。
後々、ZEPのライヴ音源(含むブートレグ)や解散後のペイジ先生のプレイを拝見するにつれて先生も人の子だったのかも…という疑念も払拭できませんが、この映像では間違いなく神でした。
誰でも歳をとるし、容貌や身体能力も衰えます。でも、こういう絶頂期の記録を残せたことは彼らの奇跡だったのではないかと思います。
デビューからネブワースまでの映像を記録した2枚組のDVDもファンとしては貴重ですが、彼らへの憧憬も含めタイムマシンに一枚入れるとしたらコレです。