TOKYO NOIR トウキョーノワール Perfect Edition [DVD]
3作品の中で、「GIRL’S LIFE」が印象に残っています。
中村愛美さんの主演作品として、はじめて鑑賞しました。
女子大生かつ風俗嬢を素っ気なく、淡々と演じている。表情がかたく、演じているのか、それとも、役柄に不満があるのか?この女優の可愛らしさがみられないのが、残念。
「メロンちゃん」という名前で、黙々とヘルス役をこなす姿に、女優生命をかけた意気込みを感じました。細身で、華奢な体を露わにして、背中が大胆に露出しているところが見所。
見てわかったのですが、1作品30分程度の作品で、短い。
3作品あわせて、139分ですから、ようやく、価格と内容が均等になったと思います。
Story Seller (新潮文庫)
有川浩の「ストーリー・セラー」。
妻が「思考すればするだけ寿命が縮む病気」に罹ってしまうところから物語が始まる。
その後主人公である夫による妻との過去の回想シーンに入るが、そのまま終盤まで行ってしまうため、「え?このまま終わりなの?」といった読後感だった。
物語の展開的にも、「思考すればするだけ寿命が縮む病気」という設定ではなく、他の普通の病気で十分だったように思う。
最初にこの一風変わった病気設定にしてしまった為に、その病気が生かされている場面がなくどうもスッキリせずに終わってしまった。
普通の病気設定にしていたら、「思考すればするだけ寿命が縮む病気」に期待を寄せることなく楽しめた作品だと感じただけに少々残念だった。
本全体としては、短編ということもあり、とにかく読みやすい。
作家の作風を知る足がかりには良い1冊だと思う。