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Swallowing Aliens
非常にライブ感の強い曲がそろい、
特にj.C.〜start this lifeまでの流れが凄まじすぎて、
あっという間に駆け抜けていく感じがすばらしいです。
楽曲のバリエーションもなかなか豊富で、
スローテンポなバラードも収録されていて、
全く飽きを感じさせない、聴いていて気持ちいいアルバムです。
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EA Best Selections アルファケンタウリ 完全版
戦略シミュレーション系がもともと好きな事もあり、普通に楽しめました。
システムも良く出来ていて、外交が結構重要になっています。
領土を拡大していく楽しみと、徐々に強力な新兵器を造っていける楽しみがあります。
新しい理論が発見される事で新兵器、新しい建造物等が出来るようになり、
その積み重ねでテクノロジーが発展していきます。
兵器に関しては武器や装甲、車や航空機等の形態、
特殊能力ごとに新しい理論が発見されていくので、
プレイヤーがそれらを組み合わせ、名前をつけて新兵器を造って行きます。
僕にはこれが結構ツボでした。
オプションのデフォルトが自動で新兵器が設計されるようになっていたので、
それに気づくまでは面白さ半減でした。
ただ、古いゲームだけに、グラフィック的にも古さを感じますし、
ユニットのデザインもゲームのシリアスな雰囲気にしては
いかにもゲームっぽくて、惜しい気がします。
ユニット等のデザインは記号に過ぎないと割り切る事で気にならなくなりますが。
勝利条件も征服だけじゃないので、クリアの仕方を変えてプレイも出来て、
それは嬉しい要素です。
ハマるゲーム好きな僕には、とても良いゲームでした。
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宇宙から恐怖がやってくる! ~地球滅亡9つのシナリオ
本書は難解な天文学の内容にもかかわらず、筆者の暴走しがちな(?)筆によって素人にも読みやすく、好感が持てる。現在の地球は小惑星や太陽、銀河系やブラックホールなど様々なバランスが絶妙に成り立った上になんとか存在しており、我々人類などまるで一瞬の奇跡であるかのごとく描かれている。本書は地球に対する脅威のみならず、その解決法までご丁寧に提示してくれているが、スイングバイによって地球の軌道を外側にずらすなんてアイディアには脱帽した。個人的には、スタートレックの「ワープ航法を持たない文明への干渉を禁止する」惑星連邦の協定に対して真剣に反論する箇所が印象深い。
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からくりからくさ (新潮文庫)
うちこむものがあったり、夢があったり、食事をしたり、眠ったり、好きな人ができたり、失恋したり、子供を生んだり、病気になったり・・・
たとえば最近のケータイ小説や昔からある昼メロは人生の出来事を必要以上に過剰に描く。その過剰さは観客をひきこみ正常な判断をさせなくする。でも、梨木さんの小説はそうじゃない。ひとつひとつの出来事は大きくても小さくてもすべてが大事に大事に描かれていて、その連なりが人生を作っていくことを教えてくれる。読者をひきこむ独自の世界観を確立しながらも読者が自分で感じ考えるスペースを残してくれる優しさと強さがある。”りかさん”にまつわる少し現実離れした設定も素直に受け入れてしまうのは、その自分が一歩踏み込んで考える余裕を与えてくれるからなんだろうと思う。
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エイリアン4
アメリカFOXの1998年公開SF映画のスコアサントラ盤。あのエイリアンの4作目。映画自体は見ていないので内容は知らないが評判はさまざま出ていてあまり良く無いものもある。けど音楽のほうはそれなりに良い感じです。エイリアンシリーズは全作監督・音楽は違うが(主演だけ同じ)このエイリアン4はジョン・フリッゼルが音楽を担当した(このエイリアン4の監督はアメリのジャン=ピエール・ジュネ)。このエイリアン4の音楽を担当したジョン・フリッゼルはこのほか「ダンテズ・ピーク(97)」(テーマ曲はジェームズ・ニュートン・ハワードが担当しテーマ曲以外を担当)や「13ゴースト(01)」、「ゴーストシップ(02)」、「ブラック・ダイヤモンド(03)」などを担当。このエイリアン4の音楽はシリーズ通しての印象を守って少し暗い印象です(映画の内容がSFホラーですからね)。エイリアンのベスト盤ではないけれどエイリアンシリーズの各音楽の似てるところがあって面白い。エイリアン1のジェリー・ゴールドスミスに少し似ているところもあればエイリアン2のジェームス・ホーナーのアクションスコアに影響を受けていそうなトラックもあればエイリアン3の前衛的にも聞こえるスコアも中にはある。けど全くのパクリという訳ではなく微妙にその感じがするぐらいです。そして私は知りませんでしたがエイリアンシリーズは必ず1曲はクラック曲が使われるらしいのだがこのエイリアン4はヘンデルの歌劇「ジュリアス・シーザー」から「すべての救いも慰めも奪われて」が収録されています。親しみやすいフレーズや軽快なテーマが登場するような物ではないが美しいリプリーのテーマや不協和音の曲もなかなか良いですよ。