オールタイム・ベストアルバム 筋肉少女帯 復活究極ベスト“大公式”
「人として軸がぶれている」から入ってこのCDを買った僕ですが、ここ暫くでここまで「買ってよかった」と思えるCDは中々無かったと思います。
まるで一つの大きな物語の中を泳いでいるような感覚に陥る大槻ケンヂの詩の世界にキッチリ酔いしれる事ができました。あの聞き終わった後の不思議な余韻は中々味わえる物ではありません。
そして詩の質も高ければ同時にバンドとしての質も高いのも筋少の魅力ですね。
それと余談ですが、ポジティブである事とネガティブである事は根本ではやはり同じ事なんだなあ、と、このCDを聞いて思いました。
5年後の世界
『さよなら絶望先生』人気を踏まえ、
「『かってに改蔵』で『絶望少女達』はないでしょう」と
こじつけて復活したと思わしき、特撮の復活ご祝儀アルバム。
幸か不幸か、大半の曲がリメイク。
製作過程の見通しがつきやすい堅い仕事しかできない、予算の制約を感じる内容です。
・新曲4曲のうち大槻による作詞は(4)のみ((1)にもクレジットされているが、どうやら補作の域を出ない模様)
・ベストアルバムとしては、選曲がいささか偏っている
・リメイクもアレンジに大差ない
などなど、更にケチも付いてしまったり。
結果として、完成度は低くないんですが、やはり『寄せ集め』感は拭えません。
特撮がお初の方は1st,2nd,6th(廃盤ですが)辺りを先に聞いたほうがよろしいかと思うし、
コアなファンほど裏切られた感が強いんじゃないかしら。
ただし、特撮曲のリメイクは、インディ時代などの入手困難な音源が中心であることも踏まえれば、
『レア音源集』的に捉えるならば十分アリです。
神菜、頭をよくしてあげよう (角川文庫)
以下、本書120-121頁からの引用…
…
「私は、好きなかっこうをしてるだけ」
「そうか、いいね、最高だ」
「好きな服を着てるだけよ」
「いいね、いいよ。それが一番だよ。ずっとそれでいてほしいよ。じゃ、またいつか」
…
大槻ケンヂの文章は読み手の心をひどく揺さぶる。
笑い、切なさ、その他いっぱいの感情を洗練された文章で確実に伝えてくる。
すごい作家だと思う。
サーカス団、武道館へ帰る [DVD]
仕方ないことですが、トークのカット部分がとにかく惜しい。
実際に武道館で見た人間としては気になってしまう……。
(大槻ケンヂの『武道館にキター』やりたかった発言、みのすけのお決まり、閉会後のアナウンス)
チョコの件をほぼ丸々収録したのは笑えましたけど、気になる、気になってしまう。
かといって、これが悪いライブDVDというわけではありません。
カットした部分はそういう微々たるものである、ということであって、かなり頑張って収録しています。
会場では聞き取りにくかった部分も綺麗に収録されているので、会場にいた人も新たな発見があると思います。
(みのすけコーラスや秦野さんのパブロフなど)
記念碑的作品として、筋少ファンには必須アイテムとなるでしょう。
新人
期待しすぎて拍子抜けすることはないかとそっちが不安だったけど、そんな心配いらなかった。
これが2007年からの筋少!と自信を持っておすすめできる出来。いやー最高。
橘高とエディの競演は必聴。説明しにくいけどすごい曲になっている。
「ギターがおすすめの曲って何?」という知人には今まで「くるくる少女」を聴かせてたけど、
今度から「ヘドバン発電所」を聴かせることにする!奇跡のコラボに酔うがいいよ!
歌詞は全てにおいてオーケン節炸裂。個人的には「新人バンドのテーマ」にニヤニヤしつつ身悶える。
またバカやるの?そんなの待ってたに決まってる!