しかけ人たちの企画術
実績ある人達のハナシだから、基本的には面白い内容であり、そこそこ一気に読める。
「しかけ」や企画というものが、価値あるもの(あるいは、価値ありそうに見えるもの)に人々を寄せ付ける、あるいは周知させる仕組みつくりであることがよく理解できた。しかし、企画を実行に落とし込む際のマネジメントやファイナンスの観点が完全に抜け落ちているので、その部分に強い興味を持っている読者には向かない本かも知れない。もっとも、それは「企画術」というタイトルからある程度読み取れるので、それはそれでよいのかも知れない。
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「なるほど、企画とはこういうものなのね‥」と、企画の意義を知るには良書かも知れない。
片山まさゆきの麻雀教室 (講談社漫画文庫)
わたしはこれでマージャンを覚えました。
ゲームの基礎から、嫌われない人になるための暗黙のルールまで、この一冊で完璧です。
すっかりマイナーなゲームになってしまいましたが、これから覚えたい人は、ぜひどーぞ。
ぎゅわんぶらあ自己中心派
商品説明の通り片山まさゆき先生の同名漫画と「スーパーヅガン」を原作にしたゲームです。
「ぎゃん自己」は二十年近く前の作品です。知らない人が多いでしょう。
麻雀劇画は腐るほどありますが、「ぎゃん自己」はギャグ中心という珍しい漫画です。登場
人物の多くが何かのパロディです(ちなみに「オクトパシーふみ」のモデルは片山先生と交遊
があった漫画家の柴門ふみ先生)。それでいて実戦の参考になることが多々あった二重に珍し
い漫画です。
原作を読んでいた私はそれなりに面白かったのですが、知らない人は面食らうでしょうね。
特に「勝ち過ぎの金蔵」を指導者にしてプレイするのは反則です。原作ではダブル役満、
トリプル役満を平気で和がるキャラでしたが、このゲームでも配牌に字牌が十枚以上入ると
いう凶悪ぶりです。しかし原作には点棒を払うと急に弱くなる弱点があったのですが、この
ゲームでは再現されていません。最強&最凶です(指導者をつけないこともできます)。
そういう一癖も二癖も有りすぎる面子を相手にするうえ、ルールの設定(食いタン、後づけ、
カン裏など)ができません。原作のルールを忠実に再現したのでしょうが、普通の麻雀ゲーム
を期待すると「なんだ、これは!」と感じるでしょう。そこで笑えるか、怒ってしまうかで、
評価が分かれるでしょう。
麻雀道場の方は意外と参考になるのですが、初心者に勧められるかというと・・・・・・。
原作を知っている人、ユーモアが理解できる人はどうぞ。
麻雀DIVAリーグ DVD-BOX
「魅せて勝つ」ことを目的として女流雀士を育成する企画のDVD化。
1枚目:予選A、Bグループ半荘×2
2枚目:決勝半荘
3枚目:VSマスターズ(萩原、梶本、片山)半荘
(編集による省略局有り)
実際素人が打つときに「魅せる」ことや上がりまでの過程を見られる機会はないので、
そういう意味では無理に魅せる必要はないし、上がれば何でもアリかもしれない。
しかしこのDVDでは、手広さより、やや手役にこだわり「魅せる」事を意図している。
結果同じ待ちになったとしても、切る順序で待ちの広さも変わり、
結果そうなっただけで、引いた牌が違えば別の役になるかもしれない・・・
そういう可能性を見据えた捨て牌を考えさせられる。「2手先のツモまで考えて打つ」。
場を乱す暴牌(当たりの可能性が高い牌)や役牌を安易に切ることや
TPOを無視した鳴きや上がりについて解説人から厳しく解説が入っており、
「何故そこで捨ててはダメなのか」
「何故ここはリーチでいいのか」
など非常にわかりやすく解説されています。
しかもMONDOだと梶本さんのみの解説になりがちですが、
萩原、梶本、片山、3氏の「こうじゃないの?」「いや、こうでしょう」「なるほどね」という
話し合い的に解説がされるので、意見も偏らず良いと思います。
少しだけ残念なのは、
「どうしてアレを切ったんだろ。本人に聞いてみたいですね」
と言って、本人が何故あの場であの牌を切ったか、というのを聞いているシーンがなかったことでしょうか。
自分の雀力を上げるために、効率よく上がりを狙うために、場を荒らさずクリーンなゲームをするために、
非常に良いDVDだったと思います。
1度見れば結果はわかってしまいますが、3回くらいは見直してもいいかなと思います。
麻雀最強戦20周年記念 近代麻雀オールスター最強戦 DVD-BOX
DIVAの方がよっぽど良かったかな。
1回勝負というのがまず残念。
そしてそもそもの組み合わせメンツ的にも少々疑問符。
BOXで買ったため、うっかり決勝卓のDVD見たら、各々の予選突破者がネタばれorz
説明書などをいつも先にきちんと読む自分は、
読んでいたらうっかり最後のページで優勝者を見てしまうという・・・
パッケージや解説書を見ると勝ち上がる人がわかってしまうのもどうかと。
レンタル出来ればレンタルがべストだと思います。
買って後悔はしていませんが、凄くよかった!とも思えませんでした。