ハンニバル [DVD]
やはりジョディでないとと思いながら見始める。賛否両論ですが、思ったより出来が良かったというのが正直な感想です。それほどグロテスクでもなかったし、風景から小道具までお金がかかっていると思わせ、さすがにリドリー・スコットは懲りますなあ・・という変な感心が生まれる。イタリアというのも前作から雰囲気が変わって、それほど前作との比較で見ようという気持ちも薄れて自然体で見れました。ジュリアン・ムーアは好きな俳優さんですが、さすがにジョディ・フォスターの代役はリスクが高いなあと危惧してましたが、個人的には実にいい出来だったと思います。ただ原作者のトマス・ハリスの頭の中は分からない。何を考えたらこんな作品が生まれるのか不思議です。
The Silence of the Lambs
人食いハンニバルシリーズ2作目。
なかなかいいけど、1作目のRed Dragonのほうがいい。
結局レクターはクラリスに腑抜けにされる。
この次の「Hannibal」までは読んだけど、その次のライジングはパス。
羊たちの沈黙(上) (新潮文庫)
映画も名作である。しかし、どんなに素晴らしい映画でも、心理面は描ききれない。心理面をじっくりと描いた本書は、本当に息が詰まるような内容である。一方で、アクション的なところは、やはり映画の方が印象深い。映画も本もどちらも素晴らしい。
ザ・ライト エクソシストの真実 Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)
「エクソシスト」を違った視点で捉えて、充分に興味をそそる映画でした。
特殊メイクはありましたがそれも必要最低限に押さえて、ほとんど生身の役者として
恐怖を表現したみなさんの演技が素晴らしかった。この映画の緊迫感と重さはヘタに
CGに頼らず、それぞれの役者の熱演で押し切ったゆえの賜だと思います。
しかしアンソニーホプキンスはそろそろこうした役どころにNOというべきではないか
と考えます。確かにレクター役で世界にその名を知らしめましたが、作り手も本人も、
少しこのキャラクターに甘んじているように思えてなりません。
彼はとても優秀な俳優です。もっと色んな役をこなせる俳優です。彼本人が残された
人生を、どんな役者として生きていこうとしているのかそれはわかりません。
しかし彼の役者魂をスクリーンで見るに付け、思わないわけにはいかないのです。
もっとちがった様々なアンソニーホプキンスをこれからは見せてほしいものです。
あと、この映画の音響はかなり凝っています。
音楽ではなく、効果音の作り方鳴らし方、エフェクトのかけ具合とか方向…。
かなり手の込んだ設計で、考えぬかれたものでした。
思わず耳をそばだてて聴いていたら、突然大音量で脅かされましたが。(笑)
ハンニバル・ライジング 完全版 プレミアム・エディション [DVD]
過去のレクター・シリーズはすべて観てましたが、本作は評価が微妙だったり、若手俳優によるレクターの演技に期待が薄かったので、いままで観てませんでした。しかし観て驚きました、面白いじゃないか!と。始まって早々、美しさと緊張感が張り詰めた映像に目を奪われました。本作が過去のシリーズと大きく違うところは、舞台が現代から1950年代になったところ。レクターの若い頃を描いているので当たり前ですが。なので、映像の雰囲気が今までと違います。冒頭のハンニバルの家族と幼い妹が殺されるシーンはとても切なく、以後のハンニバルには感情移入してしまいました。今回のハンニバルの犯行は妹を奪った男達への復讐なので、殺害シーンは不謹慎ながらもスカッとしてしまいました(ゆえに、肉屋の殺害シーンは余計だったかも)。ハンニバルの存在に気付いた敵側も反撃を試みる展開も面白かったです。若いながらも医学知識を持った天才的な頭脳と、相手の行動の先を読むハンニバルの犯行には、のちの中年・初老のレクターの面影が見えました。ギャスパー・ウリエルは経験が少ない若手俳優さんながらも見事にハンニバルを演じきったと思います(ホプキンスとはまるで顔が違いますが・・・)。最後に明かされる真実はショッキングでした。あの一言でハンニバルは真のモンスターになったと思います。私はそんなに気になりませんでしたが、日本人のお怒りをかった間違った日本の要素はいらなかったかも。日本版は剣道や鎧のシーンなどはカットしてもよかったかもね。