ラヴェル ピアノ曲集(3) ソナチネ
ラベルから直々にレッスンを受けたペルルミュテールのコメント満載の
エディション。その意味では現状でもっともリサーチされたと思われる
春秋社の版と双璧をなす版。
でも意外に凄いことが書かれているわけではない。実は幾つかの場合を
除いて極めて普通のコメントが書かれている。まあプロの演奏家にとっ
てはその幾つかのコメントが重要になるのだということはわかる。
レイアウトとかは全体的にすっきりしていて見やすい。コメントがある
割にはうるさくならない感じで使いやすい楽譜。
ラヴェル:ピアノ作品全集
数年前からラヴェルの大ファンになりました。僕が今までに聞いたラヴェルの演奏の中では、もっとも素晴らしいです。もっとも、まだラヴェル歴が少しですから確かなではありませんが、一番「アース」の演奏が素晴らしいように思います。名盤なのも納得です。
選曲も完璧だと思います。僕自身の、ラヴェル・ピアノ曲ランキングNO・4まで全て収録されています。
あなたの一生の曲に、出会えるのではないでしょうか?
ベスト・バロック100
価格は同じクラシック系では3,000円と平凡だが、6枚組は想像していたよりもボリュームが多い。
クラシックにこだわりのある人はこの選曲は許せないかもしれないが、それ以外の人なら楽しむことができるだろう。
6枚のCDはそれぞれ異なるコンセプトで選曲されているので自分が好きな曲調を選んで楽しむことができる。
さまざまな音楽家や楽団の曲が収録されているので、自分に合うものを探しているときには便利な1枚。
このCDで幅広くクラシック音楽を聴いてみて、もし気に入った作曲家がいれば次はその作曲家の音楽を買って深く掘り下げてみるというのも良い。
クラシック音楽に興味を持っているが、何から聴いたらいいか分からないという方にもおすすめする。
自分のお気に入りの1曲を探すことができれば、生涯の友として長くつき合うことができるので幅広く聴くのは悪くないと思う。
楽器の世界コレクション1 - ブランシェのチェンバロ - 18世紀ヴェルサイユ・クラヴサン音楽の美の世界 浜松市楽器博物館所蔵の名器“ブランシェ”による [DVD]
ヨーロッパの多くの楽器博物館が所蔵している名器と言われるもののなかでも、実際の演奏に役立つ楽器はそれほど多くない。特にチェンバロは構造が複雑かつデリケートで、共鳴体の器自体が最も重要な弦楽器などと違って、専門家による頻繁なメンテナンスが欠かせないために、ともすると博物館を飾る単なる調度品に成り下がっている場合が殆んどだ。こうした楽器の往時の響きをイメージするのは甚だ困難だが、今回浜松市楽器博物館の館長の英断によって行われた完璧とも言える修復作業の結果がこのレクチャー・コンサートに結実している。DVDとしては35分程度の短いものだが、収録内容は価値が高くまた充実している。
パリのアトリエ、ブランシェ工房によって1765年に製作されたこのチェンバロが、実際の演奏に使用できるまでの修復期間は実に10年に及んでいる。勿論撥弦部分のインストールだけでなく、音響板や台座の装飾も含めての大修復だったようだが、こうして歴史的な名器が蘇生した。ピッチは修復に携わった人や演奏家の中野氏自身の長い期間の試行錯誤の結果a=400、いわゆるヴェルサイユ・ピッチに落ち着いたようだ。この低いピッチによって音色に特有の典雅な雰囲気が醸し出されている。また調律も平均律ではないので、スケールを聴いていると平均律を聴き慣れた私達の耳には意外な感じを与えるが、それによって得られる和声の響きは非常に美しい。
このライヴ・コンサートで演奏されている曲目は当時の楽器の機能を最大限に活かした、純粋にチェンバロで再現することを前提に書かれたフランス・バロック、ロココの作品で、中野氏の優れた演奏によってこれらの曲が持っている魅力が余すところ無く引き出されている。それは様々なタイプの装飾音に満たされたひたすら華美な音楽だが、ある意味では刹那的で、当時の宮廷生活の虚飾や倦怠さえも髣髴とさせる興味深いものだ。
ベスト・スピリチュアル100
時代ごとの宗教音楽の傑作選となっており、選曲がすばらしいです。知らなかった多くの曲を知るきっかけとなりました。
私がよいと思ったのは、《プーランク:われらは主をほめ、主を崇め〜グローリア ト長調P177より》、《ブリテン:羊飼いのキャロル(アカペラ・コーラスのための)》、《ロイド・ウェバー:ピエ・イエス〜レクイエムより》などです。