富豪刑事 DVD-BOX
原作では男性の主人公を深キョンが演じると聞いたときには
違和感を覚えましたが、見ているうちに納得させられます。
芸達者の役者さんが揃って、スタッフも楽しみながら作っているのが
見ている側にも伝わってきます。
筒井さん自身も出演してますし、この出来には十分に満足だったのではないでしょうか。
山下氏がラグビー部の監督をやる回は、放送時にも腹抱えて笑いました。
デマ
この商品にレビューが一つもないことが不思議に思えてならない…
個人的には日本で最も素晴らしいジャズ盤の一つだと思っている。
筒井康隆が企画したこの音楽プロジェクトに参加したメンバーを見るだけでも、
このアルバムが持つ、まさに「奇跡」としか言いようがない空気は感じ取れる。
「パラジウム」などで知られるピアニスト・佐藤允彦、
「A PATH THROUGH HAZE」などの定盤を多数作り上げた日本を代表するギタリスト・水谷公生、
アフリカン・ロックを凝縮させた「ウガンダ」を作り上げた石川晶。挙げてみるとキリがない。
このアルバムの大変に面白いところは「二つのグループ録音を組み合わせた」という点である。
二つのグループとは佐藤允彦率いる「がらん堂」と「市原宏祐&オールスターズ」だが、
当時の技術では同時演奏が都合よく行かなかったらしく、別々に録音された音源を編集することで、
「デマ」は完成に至った。ちなみに、二つのグループは事前にお互いの音を聴いていたわけではない。
これを聞くと中身に懐疑心を抱く方も出てくるかもしれないが、全然違う。
むしろ編集によってさまざまな音が行き交う混沌とした素晴らしい内容となり、
即興部分とそうでない部分との聴き違いなども楽しむことが出来る。だからちっとも飽きることがない。
音の一つ一つが大変に緻密に構成されていて、でも編集によってカオスな奇盤となっている。
70年代の邦楽ジャズは実に面白い作品ばかりであったが、その到達点とも言える要素がここにはある。
筒井康隆が志したSFの世界とは、まさにこういったものなのではないだろうか。
筒井康隆の他作品である「家」とは違い、この作品にセリフの一切は入っていない。
つまり、音のみで構成されたSF小説を存分に味わい尽くすことができる。
ジャズ好きにもロックファンにも筒井ファンにも、迷いなく勧められるアルバムだ。
真夏の地球 [DVD]
まだ10代でショートカットだった頃の深津絵里主演映画。青春ビーチバレー物語はあくまでバックグラウンド。帰国子女役の深津さんの、すいかトラック(なんか宮本輝みたい)運転手(謎の過去あり)への淡い憧憬を通して、少女から大人への成長を爽やかに描いています。そしてもう一人の主人公、菊地健一郎君はその間を駆け巡ります。「青春だ!」と言い切るには、ちょっと照れくさいですが、なんだか懐かしい、ひと夏の清涼飲料水のような映画です。一度飲みほしてみてはどうでしょう。
ロートレック荘事件 (新潮文庫)
本格ミステリーだと思い込んで読むと、読後に脳内血管がぶち切れることとなります。というか、この作品を探偵が活躍してトリックを解明するミステリーと思い込むこと自体、読む前の段階で間違えています。ラグビーとサッカーを間違えるようなものです。
この作品の特徴はミステリーの材料を利用して、ミステリー的な予定調和から意図的に逸脱することにあります。その逸脱の仕方は「日本SFの最大の功労者の一人」である筒井康隆らしいものです。つまり、ミステリー的な手法から如何に飛躍するか、ということに作者の視点が向いているわけです。
ですから……「ワシはミステリーしか読まん!!!」という頑固で石頭の人は読むのを止めておきましょう。一方で「純文学だろうがSFだろうが歴史小説だろうがミステ!リーだろうがなんだって読むぜ!ようは面白きゃ何だっていいんだよ」という文化的雑食動物のあなた、この作品を読みなさい。そういう人はこの作品の面白さを理解できると思います。
めぐり逢い [DVD]
常盤貴子や福山雅治の容姿も、音楽も、背景もため息が出るほどきれい!!
また、福山は、「ひとつ屋根の下」のちぃ兄ちゃんや「美女か野獣」など、出演するごとに演技が巧くなっているが、この話ではその成長過程が垣間見れて“実に面白い”