ローレンシャンの秋―カナダ・ケベックの森が燃えるとき
美しい風景をその場の空気も含めて切り取った写真を、私は風景写真の王道だと思う。
その意味で、美しく閉じ込めたこの写真集は風景写真の王道にある。
美しい環境、風景、気候、天候などすべてがそろったときに初めてこの写真集に収められたような写真が撮れることを考えると、1枚の写真に込められた写真家の思いを考えてしまう。
デジタルカメラ全盛ではあるが、中判カメラとポジフィルムを使用した写真を見ると、まだまだ、ポジフィルムも捨てたものではないぞ、と思うのだった。
などと書いたが、とにかく、ぼうっと眺めているだけでよい気分になる写真集です。
春の如く
1963年に肺がんのために44歳で亡くなったテナー・サックス奏者のアイク・ケベックは話題にあまりあがらないプレイヤーですが、彼の残した「春の如く」は傑作ですので、ここで少し語らせていただきます。
彼は長らく薬物依存に苦しんだこともあり残されたアルバムはあまり多くありません。また一部で語られているように、アイク・ケベックという名前がジャズ・ミュージシャンらしくないのも印象を悪くしているのでしょう。
ただ、6分にわたってこれだけムーディーに「It Might As Well Be Spring(春の如く)」を吹いている演奏はそうありません。名解説者の岩浪洋三氏がリーフレットに「テナー・サックスはこう吹くものだという理想的な一例を示してくれる」と評しています。名演奏ですし、他のテナー・サックス奏者の数々のバラード演奏の中でも相当評価される魅力を内在しているのは確かです。
リードに息を吹き込み、少し息漏れの音を演奏に加えることで味わいが増しますし、甘く実にリリカルな演奏でした。フレディ・ローチのオルガン(ハモンドでしょう)が実に巧く間奏部分やバックに入り込んできます。ミルト・ヒントンのベースとアル・ヘアウッドのドラムスは2人のからみを壊さないようにという配慮が感じられました。
5曲目「 Ol' Man River」は黒人霊歌でメロディはお馴染みですが、ここでは軽快に吹きまくっています。豪快なブローの魅力が全編にわたって感じられる演奏でした。
6曲目「Willow Weep For Me」のバラードはある意味黒っぽい感覚で捉えられると思います。少し物悲しい曲想にはブルース奏法も入っていますし、同時代の他のプレイヤーのスタイルも感じますが、とても魅力的な演奏だと思いました。
1961年12月9日の録音で、今となってはこのようなバラード奏法やオルガンの組み合わせは古いスタイルになっているのかもしれませんが、実に味わい深いものがありました。
ダライアス外伝
SS版がメジャーなダラ外で、色々と評価が低いのがこのPS版ですが、
個人的にあまり気になりません。
処理落ちもSTG初心者の私にとってはちょうどいいですし、
パワーが低くてもボム連打でラスボスも意外と倒せます。
ただ、スコアが保存できなかったり、2面に進むときにBGMが切れてしまうのが痛いので
その辺で☆4つです。
でも普通に面白いので損はしないと思います。
春の如く
1963年に肺がんのために44歳で亡くなったテナー・サックス奏者のアイク・ケベックは話題にあまりあがらないプレイヤーですが、彼の残した「春の如く」は傑作ですので、ここで少し語らせていただきます。
彼は長らく薬物依存に苦しんだこともあり残されたアルバムはあまり多くありません。また一部で語られているように、アイク・ケベックという名前がジャズ・ミュージシャンらしくないのも印象を悪くしているのでしょう。
ただ、6分にわたってこれだけムーディーに「It Might As Well Be Spring(春の如く)」を吹いている演奏はそうありません。名解説者の岩浪洋三氏がリーフレットに「テナー・サックスはこう吹くものだという理想的な一例を示してくれる」と評しています。名演奏ですし、他のテナー・サックス奏者の数々のバラード演奏の中でも相当評価される魅力を内在しているのは確かです。
リードに息を吹き込み、少し息漏れの音を演奏に加えることで味わいが増しますし、甘く実にリリカルな演奏でした。フレディ・ローチのオルガン(ハモンドでしょう)が実に巧く間奏部分やバックに入り込んできます。ミルト・ヒントンのベースとアル・ヘアウッドのドラムスは2人のからみを壊さないようにという配慮が感じられました。
5曲目「 Ol' Man River」は黒人霊歌でメロディはお馴染みですが、ここでは軽快に吹きまくっています。豪快なブローの魅力が全編にわたって感じられる演奏でした。
6曲目「Willow Weep For Me」のバラードはある意味黒っぽい感覚で捉えられると思います。少し物悲しい曲想にはブルース奏法も入っていますし、同時代の他のプレイヤーのスタイルも感じますが、とても魅力的な演奏だと思いました。
1961年12月9日の録音で、今となってはこのようなバラード奏法やオルガンの組み合わせは古いスタイルになっているのかもしれませんが、実に味わい深いものがありました。