日本人の命を奪う6つの病気と誰でもすぐできる66の健康法! 角川SSC新書 (角川SSC新書)
本書は日本人にとって怖い病気(死因の多い)順にその概要と健康法が載せられているものです。
その(病気による死因)順位は、癌(死因全体の第1位)、心疾患(同第2位)、脳血管疾患(同第3位)、肺炎(同第4位)、腎不全(同第8位)、慢性閉塞性肺疾患(同第9位)、肝疾患(同第10位)ということです。なお、死因全体の第5位、6位、7位は老衰、不慮の事故、自殺ということです。
これらの病気の中にはすでに原因がはっきりしているものもあり、また予防法も確立されているため、知識を十分に知っていれば安心度も違います。
内容は医学界の最前線のことまで書かれてあり、この本で知ることにより生活のスタイルを見直すべきチャンスかもしれません。そういう意味で知ると知らないとでは大違いでしょう。
突然の病による対処法、重病に陥らないためにとる健康法、どのような食生活が大切かなど、本書は分かり易く解説されています。
(意外なことも書かれていますよ)
皆さんに読んでもらいたい書としてお薦めします。
万病に効くふくらはぎマッサージ―狭心症、不整脈、動悸、息切れ、心筋梗塞を自分で防ぎ治す“痛快”健康法 (ビタミン文庫)
2本脚で歩くヒトにのみあるふくらはぎ(猿にも下腿三頭筋はあるが、ヒトのように明快に発達してはいない)は、直立生活を続ける上で脚部に滞りがちな血液を心臓へ戻すポンプ的役割を果たしている。
血液は、身体全体に酸素や栄養を運び、二酸化炭素や老廃物を取り除く働きをしているので、それをスムーズに行うようにふくらはぎをマッサージすることで働かせるのは理にかなっているとは思うが、医師である著者が書くように救急からアレルギー・自律神経の整え・脳疾患などあらゆる疾患に効果的かどうかについては疑問。
後半の約半分は体験談的内容で、それよりもふくらはぎマッサージの有効性の臨床結果や効果的でなかった症例を載せて欲しかった。
最近になって著者が書いたものではない類書も出ているので、そちらも読んでみたい。
心臓病の治療と食事療法―組み合わせ自由な新レシピ付き
家族が心筋梗塞で倒れたのをきっかけに、食生活を変えようと購入。
前半は、心臓病について、原因・治療法・薬の種類などが詳しく書かれ、
必要な基礎知識を一気に知ることができました。
後半は、カラーページで80種以上の食事メニューが紹介されています。
主菜・副菜・もう一品、と分かれ、組み合わせ方も自由。
その通りに作ると、味は薄くてもおいしい料理ができあがり、目からウロコ。
高血圧のため料理本やコレステロールを下げるための料理本は多く出ていますが、
両方を下げるための本は他にはなく、とても重宝しています。
これらのメニューを作るうちに、どうすれば塩分や脂肪を減らせるか
段々とコツがわかってきて、自分で応用していけるようになります。
本の通りの食生活を続けたら、病気ではない私も1週間で2キロ体重が減り、
総コレステロール値も50減るという、驚くべき効果がありました。
心臓病の人だけでなく、全ての人にとって健康な食事なのだと実感しました。
The 疾患別病態関連マップ 2nd ed.
実習で必ず書く関連図ですが、この本は疾患別に出現すると考えられている症状が網羅されていると思います。関連図を参照しながら、受持ち患者さんの現状に合わせて、潜在リスクを考えるのにとても役に立ちました。ベッドサイドでの観察も、これから起こりうる病態を理解できていなければ、異常の早期発見はできません。受持ち初日からこの関連図を参照することで、重要な観察項目を洗い出すことができ、実習中お世話になった一冊です。