ヒット商品連発にみるプロダクト・イノベーション―キリン「ファイア」「生茶」「聞茶」「アミノサプリ」ブランド・マネジャーの言葉に学ぶ
クリステンセンのイノベーション関連の書籍では、「ジレンマ」を解決する具体的手段については若干弱いところがあるように感じていました。
その点、この本は、イノベーションを継続する「仕組み」について、国内企業の詳細な事例に基づいて具体的に書かれており、読みやすく示唆に富む内容だと思います。
著者は組織文化を価値基準とほぼ同義とし、価値基準それ自体はコントロールできないとしても、資源やプロセスを変えることで間接的にコントロールできるとしており、自分の業務実感と共通するところがあって参考になりました。
そして、企業の内部活動は公開されない場合がほとんどだと思いますが、関係者の生コメントがここまで公開されているのは貴重だと思います。
開発担当者だけでなく、マネジメント層にも薦めたい本です。