アラジン 3部作 完全BOX [DVD]
アラジン3部作というのが、どういう意味なのかよく知らずに
購入しましたが、劇場公開された物にTVムービー(?)での
続編と思われる2本でアラジンとジャスミンが紆余曲折を経て
結婚にいたるまでが楽しめます。
けれどこの2本は劇場版とは映像クオリティに差がありすぎて、
ちょっと苦しい感じを受けました。でもお話の結末を知りたい方には
おすすめです。
映像特典のメイキングはファンには楽しめる要素が多いです。
イメージボードの公開やキャラクターのデザインが決定するまでの
推敲の経緯や、スタッフによるトークショーでは秘話が語られたり
満載の内容です。
けれど声優が一部変更されていたりする箇所や映像の出展に関する
説明が無いのは残念でした。
ロマンス娘 [DVD]
森繁さんの役どころが意外とまともなドラマになるので、すごくまとまりの良い映画となっております。
まあ、どんな役どころかは言うのは、野暮ですから、軽く触れる程度で、3人娘の誰かと縁がある役どころです。
見所は、その人間ドラマと、音楽はミュージカルショーでしょう。「3人娘」のショーを宝田明さんと三人娘が観にいくという設定ですが、それぞれが順番に誉めあうところや、
ショーの内容はとても良いです。
美空さんだけ、演歌のノリなんですが、実は一番決まっている。どうしてか?雪村さんが「マンボバカン」を歌っても?なのか。
若いけれど、みえのきり方などばっちり決まっているからです。お人形さんみたいにはまっている舞台で、たぶんまわりの御付きの方も主役の引き立て役を充分に知り尽くしているのでしょう。
役者では藤原釜足さんが良い味でてますねえ。粋なすし屋ですよ。
大当り三色娘 [DVD]
『ロマンス娘』も面白かったが、本作では、ついに画面がスコープサイズに。
3人娘がそれぞれに歌う場面の、ミュージカル風セットも大掛かりになり、観ていて飽きない楽しさがある。
おそらく撮影スケジュールは相当厳しかったはずだが、そうとは感じさせないパワーに感心させられた。
とりわけ、3人娘全員から惚れられ、それぞれの歌の場面でダンスの相手を務める、宝田明の二枚目振りは、観ていて呆れるほど。
何とも“明るく楽しい”ゴージャスな映画。
100発100中/100発100中 黄金の眼(DVDツインパック)
キザで陽気ながらも、銃の腕はスゴ腕な狙撃者・アンドリュー星野{以下・アンディ}。これは、武器密輸組織のボスの探索と世界に1枚しかない金貨の争奪戦に仲間達と共に果敢に挑んだ孤高の冒険譚である。
都筑道夫氏と岡本喜八監督が脚本を手がけ福田 純監督が撮りあげた『100発100中』は、1994年に「東宝ゴクラク座」の一環としてLD化。その企画の卓越さに、センセーションを巻き起こした。しかし続編の『 黄金の眼』は、なぜかLD化を逃してしまった・・・。
2部作でアンディを演じた宝田 明氏は、『ゴジラ』シリーズでも見せたバタ臭くキザな魅力をフルに発揮。2部作の間に福田監督&宝田氏のコンビで作られた『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』の吉村は、正にコソ泥版のアンディだった。
またそれ以外にも『007は二度死ぬ』の浜 美枝氏{これを観れば全て納得}や、『若大将』シリーズの有島一郎氏や『独立愚連隊』・『国際秘密警察 火薬の樽』の佐藤 允氏も粋な魅力を持っていた。
今回の特筆点は、「DVDツインパック」だろう。かつて『 黄金の眼』のソフト化を逃した過去もあるが、話が独立しているとはいえ一気に楽しめることは大きい美点だろう。値は張るが、十分に元が取れる。
『野獣都市』等の傑作アクション映画を多数手がけながらも、やや過小評価されてきた福田監督の再評価の突破口になった伝説の2部作。
布施 明氏の主題歌を口ずさみながら、「明るく楽しく」鑑賞してほしい。