Mi Plan
MTV Latin Awards 2009 (発表、受賞と演奏のイベント)のCalle13(Rene)と組んでの総合司会役ぶりをみて、当作への見方がかわりました。イベントはLA(US), DF(MEX), BOG(COL), BsAs(ARG),, の多元ホール中継(南北は数千キロでも時差なしでうらやま) の大々的なものでしたが、NFさんにまさかこんなLatinCommunity へ帰属意識というか〜願望とでもいうか、があるのが驚きで。つまりこれはただの「お隣りへの友好親善作」ではないと改めました。そしてフリートークやコントさえ英語なしで通したところに、コミュニティへの「よそ者扱いするな、手加減せず話しかけろ、同族だぞ」という(一部の冷笑への)反骨とこだわりの強さと底深さを感じました。幼児からポル語で歌い、学校の外語履修でスペ語、その程度の帰属性のはずなのに。ただ、本来ならこの舞台によっぽどふさわしい SofiaVergara の対 50cent トークをみてて、50cent を軽く手玉にするオモシロ話術。こういうのができてこそ、そこからが真のラティナの星、パナム(汎米)の恋人なのかなとも。それまではやっぱり放浪カナディアンのひとです。このアルバム評は好き嫌いが大きく別れるでしょう。4作中の最高作とも最低作とも。でも心意気と新航海への挑戦心(これがボルの血か?)をかいます。私評は最高作。それに、ゲスト陣が興味深いです。JL.Guerra (Juilliard卒のCaribbean), Mexicoから A.Fernandez(コテコテ伝統歌謡), J.Venegas(西海岸オルタナティブ)。欧州からはMala Rodriguez(ジプシー系 Rapera), C.Buika(フラメンコ流ジャズ?とでもいえばいいのか)と一見めちゃくちゃな嗜好の人選です。それにしてもBuikaを呼ぶなんて。方針がすごすぎてよくわかりません。 「それ風に無難にまとめた」という評があるならそれは表面だけ。
ネリー・ファータド+1!!
私は最初のシングル曲(I'm like a bird)が出たときからちょっと気になってはいたのだけど、すぐに人気がでてきてしまって少し興味が失せていたところ、シングル2曲目のTurn Off The Lightを聴いてすっごく興味を取り戻しだのでした。なんかあの曲は訴えるものがあるような気がしてしょうがない。ビデオクリップもかなり好き。全体的にこのアルバム、いいんじゃないでしょうか。親近感というか、あまり遠い存在じゃなく感じられ。他のレビューアーさん達も言うように、陽の下で聴いたりするのに良いかもしれない。彼女(ネリー)の声には特徴があるので、歌にも独特な雰囲気が感じられるのかもしれない。UK盤にはEstheroがフィーチャーされた曲も入ってるなんて、そっちが聴きたい。ネリーに興味を持った人は、マーヴィン・ゲイの「What's Goin' On」をみんな(いろいろな英、米のアーティスト)がカヴァー、参加してる(みんな部分的に歌ってる)エイズ救済のものが2001年にでてるんだけど、それにネリーも参加してカッコ良く歌っちゃってるので、チェックしてみて。私はそのネリーの部分、すごく好き。ま、他の人たち(みんなの知ってる豪華アーティスト!)もなかなか良いですけど。
フォークロア (特別価格盤)
アイム・ライク・ア・バードでネリー・ファータドを知りました。TVでパワーレスのPVみてからずーと気になってて、CD屋で試聴してたら家でゆっくり聞きたくなって買いました。曲によって好き嫌いがあると思いますが、いい曲詰まってます!これからもっと聞き込みます。いつも飽きやすくてすぐ聞かなくなってしまうけど、このCDなら当分聞けそうです。次は1stきいてみます。
R.E.D.・アルバム
多分2011年一番聞いたアルバムです。
dr.dreのイントロから始まりと思ったら
Cool & Dreプロデュース、kendric lamarが客演のthe cityがドーンときます。
聞く前は少し曲数の多さなどから飽きそうと思ってましたが
popな曲が多いわけではないのに
飽きが来ずいつの間にか全曲聞き終えてます。
Martians vs. GoblinsのTyler, The Creatorの存在感も大きく
若手からベテランの客演も非常に良いです。
2012年にfiveを出すというgameにこれからも目が離せません!
ルース
正直言ってカッコいいんです。でも前作は流行を気にしない普遍的なサウンドだったのに、今作は流行に乗りすぎた感じのエレファンクで、きっと早ければ5年で古臭くなってしまうかもしれません。(同じようなビート・ファンクならhar mar superstarの方がずっと面白いです)
彼女は評論家〜マニア受けする「芸術的センス」と、大衆受けする「ポップさ」を兼ね備えた、プリンスやジョン・ウェットンのような数少ないアーティストです。
そんな稀有なアーティストが流行に迎合する。それこそ価値が大暴落だと私は思います。例え「流行系のヒップホップ的サウンド」としても、1stに入っていた、あくまでも彼女オリジナルなクールな曲の延長〜発展型を期待していただけに残念です。
特にフアネスとのデュエット曲は最悪。この曲がフアネスのアルバムに入ってたら「ナイスな歌謡ラテンバラード」ですみます。が、何せ前作では巨匠カエターノ翁とのコラボと言う「高級ディナー」だったのに、今作では「大衆食堂のしょうが焼き定食」になってしまった感じがします。もちろん美味しいですよ、しょうが焼き。でもそれをこの場では期待してないですから。
なにより嫌なのはフアネスの世界進出の宣伝に、彼女がレコード会社に利用されてる気がしてならないからです。(私は以前に小売店で10年以上働いてたので色々聞かされてますから、裏側を)
ま、それにしても曲はそこそこ良いので損したとは思ってないんですけど、得したとは思えませんでした。今まではシングルも全部買ってたんだけど、今作のシングルは一枚も買う事はないでしょう。なので次回は過度の期待をしないようにしたいです。