Mahler: Symphony No. 5 in C-Sharp Minor (Dover Miniature Scores)
マーラーの交響曲の中でも、第4楽章が有名なこの曲ですが、
その4楽章の演奏をする際は他の楽器の音を良く聴き、
その音に合わせる必要があります。
そこで、このミニチュアスコアを使うのですが、
「たかがミニチュアスコア」と侮るなかれ。
指揮者でもない人は、この本だけでも十分です。
価格もフルスコアに比べれば低価なので自信を持ってお勧めできるものです。
ヨガ・マーラ―アシュタンガ・ヨガの実践と哲学
アシュタンガヨガに一目惚れしてしまい、
自宅でヨガばかりしていた3年程前に購入。
何度読んだことか…カバーは早々にダメになってしまいましたし、
結構ボロボロになってます。
その後、インテグラル・ヨーガ―パタンジャリのヨーガ・スートラや、
ハタヨガの真髄―600の写真による実技事典に出会いまして、
あまり読まなくなりましたが、いつでも読めるように書棚の二段目にならんでいます。
アシュタンガヨガの書籍はたくさんありますが、
私はこのヨガ・マーラ―アシュタンガ・ヨガの実践と哲学が一番です!
マーラー〈没後100年総特集〉 (文藝別冊)
目次を開いたときに引き起こされた既視感に一瞬混乱させられた。わが国前世紀末のいわゆるマーラー・ブームの始まった頃出版された,青土社「音楽の手帖」シリーズのマーラー篇(1980)に目次のレイアウトが酷似しており,一部執筆者まで共通しているのである。同書は,その後多く出版された同種の物の中でも有用な情報が比較的多く,今日改めて読んでみても教えられる部分がある。この本は,同書の良さを現代に再現しようとしたかのようだ。ページ数の制約もあり,決して凌駕はしていないものの,楽しめる読み物になっていると思う。
吉田秀和,柴田南雄,村井翔,長木誠司,岡田暁生といった,著名執筆者のエッセイが並び,渡辺和彦,伊藤乾,小沼純一,松木篤也などの顔ぶれの曲目解説,ディスク紹介も一部テンションの低い執筆者(上記以外の誰か)を除きそれぞれに読ませる。なんと言っても面白いのは,片山杜秀のインタビューで,私はモーリス・アブラヴァネルのマーラー演奏についての良い評価を初めて読んだ気がする。関連作曲家としてブルックナーにも話が及ぶが,その音楽とミニマル・ミュージックとの関連,その例証としてそれ系指揮者のD.R.デイヴィスが交響曲全集を録音したことの指摘なども,目からウロコであった。
逆に面白くないのが,『音楽の手帖』と『マーラー事典』(1989)から再録された二つの対談だ。両者とも,さほどマーラーに関心があると思えない著名人が,もっともらしい話を馴れ合いで垂れ流すばかりでイラっと来る。かつての「マーラー・ブーム」と後を追って流行した「ポスト・モダン・ブーム」の,表層的で軽薄な面を暴露するための再録,と見るのはうがち過ぎではあろうが・・・。