すべてがFになる (講談社ノベルス)
森博嗣のすべてがFになる。面白かった。
個人的に一番面白いと思ったのは、
すべてがFになる、というキーワード。
この小説の核心にふれる表現でありながら、
読まない限りこのキーワードからは絶対にその根幹には辿り着けない。
その危うさと読んだ後に来る納得感で、
面白さがジワリと湧いてくる。
ただ、二人の主人公のキャラクターが曖昧であったり、
展開のスピード感が足りなかったりして、
物語にのめり込めなかった感はある。
推理物として読もうとすると、工学的な知識が必要になるから若干読みづらいかもしれない。
心理的な描写や展開も少ないので、感情移入のしづらさもある。
しかしながら、逆にその工学的な知識と論理性が、
この小説に比類ない味わいと奥行きを与えていることは間違いない。
この手の小説が書ける人というのはかなり限られてくると思う。
理系の人とか東野圭吾が好きな人とかは、
結構好きになれる作品だと思う。
すべてがFになる (バーズコミックススペシャル)
まあまあ面白かったです。
”誰が犯人か”ではなく”一体どうなってるのか”って言う話です。
文章表現は理系的な表現で,同じ理系の私からすると非常に読みやすかったです。
ストーリー中に符線もしっかり張られてて,ラストで回収されています。また,トリック等も合理的であって,特に異議を唱えるような物は感じませんでした。まあ,ストーリー設定自体は除きますが。
二度読もうとは思いませんが,まあまあ面白い話だと思います。ちなみに,1週間程で読めました。
すべてがFになる (幻冬舎コミックス漫画文庫 あ 1-1)
理系ミステリ作家・森博嗣の衝撃のデビュー作。
文章はやや読みにくかったが、まぁデビュー作という部分を割り引けば合格点。なにより、「F」が衝撃だった。理系学部に在籍していた僕に「なんで気づかんかったんだろ」と思わせ、悔しがらせた時点で作者の完勝。
珈琲のすべてがわかる事典
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まぁまぁコーヒーにはうるさい人には、目からうろこの内容ウンチク本。
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